エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

【ディスクレビュー】曲名で侮るなかれ。ミディアムロックと奥深歌詞 Poppin’Party 私の心はチョココロネ

こんにちは、僕です。
予告通り先日配信リリースされたPoppin’Partyの『私の心はチョココロネ』のレビューです。昨年8月の武道館公演でフルが初披露されてから、満を持しての配信となりました。曲名のイメージが先行して女子高生の脳内スイーツ歌詞と思っている方もいるかもしれませんが、じっくり聞いてみると色々面白いところが見えてくるものです。早速書いていきましょう。


私の心はチョココロネ

こう見えてこの曲、ミディアムテンポのロックとして中々にガッチリとした曲です。バンドリではよくあることですが、ボーカルとキーボードの存在が一気に「アニソンらしさ」を手繰り寄せています。特にボーカルの影響は歌詞も含めるので大きいですね。何も知らずにインストだけ聞かされたら、少なくともこんな曲名が付くとは思わないでしょう。

肝心の歌詞ですが、これが意外と皆さんに軽く受け取られているのではないかと感じています。
冒頭でも述べましたが、曲名のイメージが強い余りしっかりと歌詞に向き合う前にイロモノ枠として処理されてしまっているのではないかと。実際には、「よくぞチョココロネという題材をメインにここまで意味のある歌詞を書けるな」とプロの技に感心させられるような内容になっています。
例えば『ぎゅっと詰まった私の想い』は、チョコがパンの中に詰まっているチョココロネの特徴から表現されています。『ビタースイートにウラハラな』は、言わずもがなチョコの風味の二面性を上手く感情表現に置き換えていますよね。
また、2番に入るとどうにかおたえにメンバーとして加入してほしいという想いが、それこそ「ビタースイート」に歌われています。歌詞の中で彼女たちは、チョココロネを「一口かじる」ことで色々な気持ちや愛しい想いがはじけて溢れてしまうと言っていますが、これは作中で初めておたえとバンドとして演奏したときの想いを語っているのではないでしょうか。しかも香澄たちからおたえにだけではなく、おたえから香澄たちへという双方向性の想いを表現しているように感じます。お互いがバンドとして演奏することを一口だけ体験して、そこで感じた感動がおたえをポピパに加入させる訳ですね。
ボーカルとして歌う香澄は2番でおたえにアプローチをかけていきますが、そう考えるとおたえの心は1番サビの時点で固まっていたのかもしれませんね。ラスサビが1番と同じ歌詞というのはよくある手法ですが、この曲においては繰り返すことで加入の意思を確実なものにしたということを表しているかもしれません。
ちなみにサビに出てくる『コルネット』は金管楽器の一つで、チョココロネの『コロネ』と同じくイタリア語で角や角笛を意味する「corno」という単語を語源としています。

まとめ

ちょっと個性的なタイトルから少し軽く見られているかもしれない本楽曲。しかし、ちゃんと曲と向き合ってみるととても考えられた曲だということが分かります。「チョココロネ」を題材にするという、ある意味縛りのような形の中でもこうして解釈を広げて多様な表現を用いることができるのは、まさしくプロの技と言えるのではないでしょうか。僕が初めてこの曲を聞いたときの印象は「可愛い曲」でしたが、分解して聞いてみるとただ可愛いだけの曲ではないということがよく分かりました。

終わりに

今回のレビューは、改めて歌詞の面白さを感じることのできたレビューになったかなぁと思います。自分がチョココロネから発想を広げて一曲歌詞を書けって言われたらまず無理ですもんね。そもそも歌詞書いたことないですがね。こうしてレビューを書くとき以外はあまり歌詞をじっくり読み込むことはないのですが、やっぱりCDを買ったときくらいはそうしていきたいですね。
それでは今回はこの辺りで、さようならー。

私の心はチョココロネ

私の心はチョココロネ

  • Poppin'Party
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  • ¥255
私の心はチョココロネ -instrumental-

私の心はチョココロネ -instrumental-

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【ディスクレビュー】5つの音色が希望と勇気を届ける GBP!スペシャルバンド クインティプル☆すまいる

こんにちは、僕です。
本日は配信でリリースされましたガルパスペシャルバンドによる楽曲『クインティプル☆すまいる』のレビューです。正確にはディスクレビューではないですが、それは置いておくとしましょう。本楽曲はそれぞれのバンドのボーカル5人が歌う、ガルパの主題歌と言えるような曲となっています。いつもよりは短い内容になりますが、曲の魅力は変わらず伝えていければと思います。めちゃくちゃ良い曲なので早速書いていきましょう。


クインティプル☆すまいる

記念すべき合同スペシャルバンドに相応しいキラキラとした曲です。非常に華やかなキーボードやシンセサイザーの音色と、しっかりとしたバンドサウンドという「バンドリ!」を象徴するような曲になっているのではないでしょうか。どちらの要素も満たすバンドリコンテンツの顔、Poppin’Partyの音をより華やかなサウンドにしたものと言えるかもしれません。バンドらしいサウンドとアニソンらしいサウンドや展開が混ざり合い、独自のサウンドになっているのではないでしょうか。バンドのアニメタイアップ曲もアニソンですし、それを意識した作り方になっていることは多いですが、そのどれにも当てはまらない「バンドリサウンド」の象徴といってもいいかもしれません。
香澄・蘭・彩・友希那・こころという5人のボーカルによるラララパートから始まるため、ライブでは最初から大合唱になる光景が思い浮かびます。開幕から非常に楽しい構成です。5人のボーカルそれぞれが特徴的なので、個性のぶつかり合いになってしまうのではという心配があるかもしれませんが、実際のユニゾンはとても綺麗です。逆に低音を友希那と蘭が支え、中音域に彩、高音は香澄とこころという風に非常にバランスのいい組み合わせだったのかもしれません。ポイントなのは、香澄と友希那が常に並んで歌っているところでしょうか。Bメロを任されている二人ですが、他のソロパートでもこの二人は必ず、片方のソロパートがあれば直後にソロパートがやってきています。リアルでもバンドとして活動するPoppin’PartyRoseliaという、名実共にバンドリを支える二枚看板のボーカル二人の強い繋がりのようなものを意識させられます。Bメロを担当し、サビに繋ぐ役割を担っているのも、この二人が残りの三人を引っ張っていっているようにも見えます。他にボーカルで個人的に好きなのは、落ちサビの時にボーカルラインの後ろでボーカルが反響しているところです。細かいところですが印象的ですね。
僕はもうこの曲の歌詞を友希那がみんなと一緒に歌っているだけで少し泣けてくるんですが、皆さんはどうでしょうか。それぞれのソロパートの歌詞も、少し深読みするとそれぞれのバンドストーリーを彷彿とさせる歌詞なのも良いです。一人一人バラバラでも、そんな括りに囚われず音楽を通じて一つになれるということが歌われる本楽曲は、それぞれバラバラのジャンルと個性を持つガルパの5バンドやメンバー達の絆を歌っているとも言えるでしょう。「クインティプル」は「5倍」「5重」といった意味のある単語です。5バンド・5人が重なり、何倍にも笑顔は大きくなる。曲名にはそんな意味が込められているのではないでしょうか。

まとめ

バンドリらしい明るく楽しく、そしてかっこいいサウンドと、個性的な5人のボーカルによって音楽の素晴らしさが歌われている。そんな曲なのではないでしょうか。バラバラの個性や考え方を持つ人どうしでも、音楽というたった一つのツールを通せばそこには絆が生まれるということを、香澄達5人は歌ってくれています。音楽に国境はありません。音楽が好きという気持ちさえあれば、ジャンルはもちろん年齢性別人種なんて関係なく誰とでもいい絆を結ぶことができます。言い過ぎかもしれませんが、そうした音楽の深いところを教えてくれる曲なのかもしれません。

終わりに

いや〜名曲ですねこの曲は。最後はなんか話が大きくなりましたが、音楽って本当に自由で誰とでも仲良くなれるものだと思うので、皆さんにもジャンルに囚われず色々な音楽に触れてほしいですね。自分の世界が間違いなく広がりますし、そこで素晴らしい出会いも待っていると思いますので。
月曜にはチョココロネの配信もあるので、それもちゃんと書かせていただきます。5月にはRoseliaのアルバムやポピパのBlu-ray、もちろんライブもあるのでバンドリが忙しいです。問題なのはバイト辞めちゃったので本当にお金がないってことです、ヤバイ。早くバイト探して働かなきゃ……。
それでは今回はこの辺りで。さようなら〜。

クインティプル☆すまいる

クインティプル☆すまいる

  • 香澄×蘭×彩×友希那×こころ
  • アニメ
  • ¥250
クインティプル☆すまいる -instrumental-

クインティプル☆すまいる -instrumental-

  • 香澄×蘭×彩×友希那×こころ
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  • ¥250

比嘉大吾まさかの体重超過

どうも僕です。
先日非常に残念なニュースが飛び込んできました。本日防衛線を行うWBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾が計量に失敗し、王座を剥奪されました。当日計量の結果試合自体は行われるようですが、少し前にネリの重大な体重超過がありJBCも厳罰化を考えている中でのこの一件、日本人初の世界戦での体重超過でもありますし、非常に重大な事件ではないでしょうか。

王座剥奪の比嘉、当日計量パス 頼みは16連続KO - ボクシング : 日刊スポーツ

本当に残念でなりません。ネリと違い、比嘉はギリギリまで体重を落とそうと頑張ってもダメだったというところがあるので可哀想だとは思います。しかしルール違反はルール違反。プロボクサーは減量をしてリミットに抑えるのが当然な訳です。どんな理由があろうとも、これはあってはならないことでした。処分も致し方ない、というか今後のボクシング界のためにも日本人選手で限界以上の減量だったとしても処分はしなければいけないと思います。

じゃあ何が原因でこんなことが起きてしまったのか。比嘉にも非が全くないとは言い切れませんし、信頼を失うことをしてしまったのは事実。ですがそれ以上に陣営の管理に問題があったと言っていいのではないかと思います。元々比嘉にとってフライ級は非常に苦しい階級で、本人も早く階級を上げたいと主張していました。理由は様々あれど、早々に階級を上げることをしなかった具志堅会長の責任は重いと考えています。
また、前回の試合との間隔が2ヶ月しか空いていないというのも一つの要因なのではないかと思います。パニック障害を起こすような厳しい減量を終えて、休む間も無くまた減量に入らなければいけないことによる肉体的、精神的なダメージは凄まじいものがあったのではないでしょうか。比嘉の商品価値を上げるために焦りすぎたのではないかと思わざるを得ません。

繰り返しになりますが、今回の体重超過は当然あってはならないことで、許されることではありません。ですが最初からそのつもりで体重超過をしたであろうネリと違い、比嘉は命を削って減量に取り組んでいたのは事実です。その点だけは汲み取ってあげても良いのではないかと思います。Twitterなんかでは「ネリを批判してた人は当然比嘉も批判するんですよね?」とかいう煽りみたいなのもありましたけど、結果は同じでも条件が違うというところは考えて発言してほしいです。比嘉だけを擁護するのは違いますし批判されて然るべきですが、何故あなた達が偉そうな物言いでマウントを取ろうとしているのかと。ネリの肩を持とうとしてるのか、比嘉が嫌いなのか、それとも単に性格が悪いのかは知りませんが、そういう煽りみたいなのはどうかと思いますし同じ問題でも一概に同列視できることではないと思います。

ともかく、処分はキッチリ受けて貰わないといけません。出場停止か罰金か、色々考えられますがネリの件と今回の件を糧に体重超過問題の厳罰化を進めてほしいですね。
起こってしまったことは仕方がないので比嘉には切り替えて16連続KOの記録を狙ってもらいたいところです。まだまだ未来のある選手なので、ここで折れてしまうことだけは避けてほしいです。もしかするとジムを移籍することも可能性の一つとして考えた方がいいかもしれませんね。ここで失った信頼を取り戻せるかは本人次第。僕としてはこれからも応援していくので頑張ってほしいです。とはいえ、今回の試合に関しては応援できない気持ちの人も多いでしょうね。僕も応援はしますが複雑な気持ちでいるのは間違いないです。
今夜の試合を見たら、村田の試合と合わせてまたブログを書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。それではさようなら。