声優・バンドの深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ中心に書いていきます。

【ディスクレビュー】リスタートを切ったRoseliaが魅せる、進化した姿 Roselia6thシングル『R』

こんにちは、僕です。
今回はRoseliaの6thシングル、『R』のディスクレビューを書いていきます。このシングルには『R』以外に新曲は収録されておらず、代わりに『BLACK SHOUT』と『Neo-Aspect』のリマスターverが収録されています。今井リサ役を中島由貴さんが引き継がれたことにより、ボーカルなどを撮り直す必要があったことからの収録だと思います。この辺りについても少し触れてこうと考えています。
それでは早速書いていきましょう。

R

R

始まってすぐ、イントロからやられたという感じです。うねるベースが非常にカッコいい。新メンバーになったベースから曲が始まるのが良い。サウンド面にはこれまでとの大きな違いはありませんが、アレンジ面ではこれまでのRoseliaらしさを保ちつつ新たな姿を見せてくれています。このシングルにもリマスターverが収録された『Neo-Aspect』が新章の幕開けを告げる第1章の終幕的な曲でしたが、この『R』は紛れもなく第2章の始まりを告げる新たなRoseliaの曲であると思います。今回もメンバー全員が歌う曲であるというところも、改めてここからスタートするという意味合いがあると思います。
バンドではメンバーが変わると次にリリースされる曲から少し雰囲気が変わったり、新メンバーの趣向がアレンジに影響してくることが多いです。Roseliaのメンバーが曲を作っている訳ではありませんが、通常のバンドと同じくこの曲もメンバーが変わってから初めての新曲なので、まさしく新体制の新たなRoseliaが作り上げた曲と言えるでしょう。
個人的には『Neo-Aspect』が一つの完成形であるとすると、この『R』は現状彼女達の楽曲の中で最高傑作なのではと思っています。これまでの特徴をしっかり踏襲しながらも、新たなエッセンスを加えているのがすごく良いです。キメが盛り盛りなのもカッコいいです。僕は特に「ラライラライ」とコーラスが入っているところが大好きです。こことイントロのベースに完全にやられました。コーラス部分に限らず曲全体で言えることですが、こういう方向性のアップテンポ曲はこれまでなかったです。『ONENESS』が少し近い雰囲気ですが、やはりそれとも違う気がします。これまでの曲に比べ、重たさが少なめかつ少々怪しさがサウンドに乗っているような……。このリズムやテンション感はこれまでRoseliaにはなかったです。明るい訳ではないけどそれほど重たい音でもないサウンドに聞こえます。最早声優ユニットやアニソンの括りだけでは語れないところまで楽曲が成熟されているのではないでしょうか。

リマスターverについて

今回のシングルには『BLACK SHOUT』と『Neo-Aspect』のリマスターverが収録されました。冒頭でも書きましたが、基本的には中島さんによるリサのボーカルの再録を行った音源ですが、『BLACK SHOUT』ではイントロに新たなギターフレーズが入りました。これは最近のライブでやっていたフレーズです。ライブから音源に逆輸入された形ですね。これがあるとないとでは随分イメージが違って聞こえる気もします。
さて、『BLACK SHOUT』が再録されたのは分かりますが、『Neo-Aspect』はなぜ収録されたのでしょうか。この曲は前作収録の新曲なので、本来ならばわざわざ収録しなくてもいいような気がします。リサが歌っている曲というだけなら、『ONENNESS』など時期的にも適切な曲が他にもありました。ならば何故この曲なのか。実は答えは既に述べています。それはこの『Neo-Aspect』が前身Roselia最後の曲であり、新たな始まりの曲だからです。つまり、このシングルに収録された3曲は全てがそれぞれ始まりの曲なのです。『BLACK SHOUT』はRoseliaそのものの始まりの曲として。『Neo-Aspect』は新たなRoseliaの始まりを表す曲として。そして『R』は新生Roseliaがリスタートを切る新たな始まりの曲として。大袈裟に言いましたが、要はそれぞれが区切りのタイミングの曲であるということですね。だからこそ、再録は早くとも新たなRoseliaとしてこの記念すべき曲を収録しない訳にはいかないのです。もっと言えば、この曲を今のRoseliaとして音源にすることが、遠藤ゆりかさんから中島由貴さんに正しくバトンを受け継ぐことになると言えます。このシングルが唯一、今と過去のRoseliaを繋いでくれる存在なんです。ただリマスターverを収録しただけではない、とても大切な意味がこのシングルには詰まっているのだと思います。

おわりに

いやぁ本当に『R』好きですね。めちゃくちゃカッコいい。もう何度も繰り返し聴いています。この先も楽しみになるシングルでした。
さて、Roseliaと言えば白金燐子役の明坂聡美さんが突発性難聴により降板、脱退することが決まりました。何故Roseliaばかりが、という気持ちにはどうしてもなってしまいますがこればかりは本当にどうしようもない。突発性難聴は耳を使う職業にとって付いて回るものですが、詳しい原因の分からない病気ですし、ただ大きい音を聞き続けたからとか耳を使い過ぎたからなってしまうというものでもないんです。それだと単純に考えれば、バンドリ内ならソロにアイマスと音楽活動の多忙な大橋彩香さんが真っ先に罹患すると思います。なので本当に運が悪かったとしか言えないです。ただ、ポピパもRoseliaもバンド以外の活動があることを考えるとかなり過密スケジュールで稼働しています。やはりメンバーの負担を考えると、もう少し活動ペースを落としても良いのではないかと思ってしまいます。既にバンドリは大きなコンテンツに成長しているので、そんなに焦らなくても人気は落ちたりしないと思います。そこまで出来なくとも、これを受けてメンバーのケアという点は今以上に気にして欲しいところですね。
それでは今回はこの辺りで。さようならー。

R(通常盤)

R(通常盤)

R(Blu-ray付生産限定盤)

R(Blu-ray付生産限定盤)