エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

比嘉大吾まさかの体重超過

どうも僕です。
先日非常に残念なニュースが飛び込んできました。本日防衛線を行うWBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾が計量に失敗し、王座を剥奪されました。当日計量の結果試合自体は行われるようですが、少し前にネリの重大な体重超過がありJBCも厳罰化を考えている中でのこの一件、日本人初の世界戦での体重超過でもありますし、非常に重大な事件ではないでしょうか。

王座剥奪の比嘉、当日計量パス 頼みは16連続KO - ボクシング : 日刊スポーツ

本当に残念でなりません。ネリと違い、比嘉はギリギリまで体重を落とそうと頑張ってもダメだったというところがあるので可哀想だとは思います。しかしルール違反はルール違反。プロボクサーは減量をしてリミットに抑えるのが当然な訳です。どんな理由があろうとも、これはあってはならないことでした。処分も致し方ない、というか今後のボクシング界のためにも日本人選手で限界以上の減量だったとしても処分はしなければいけないと思います。

じゃあ何が原因でこんなことが起きてしまったのか。比嘉にも非が全くないとは言い切れませんし、信頼を失うことをしてしまったのは事実。ですがそれ以上に陣営の管理に問題があったと言っていいのではないかと思います。元々比嘉にとってフライ級は非常に苦しい階級で、本人も早く階級を上げたいと主張していました。理由は様々あれど、早々に階級を上げることをしなかった具志堅会長の責任は重いと考えています。
また、前回の試合との間隔が2ヶ月しか空いていないというのも一つの要因なのではないかと思います。パニック障害を起こすような厳しい減量を終えて、休む間も無くまた減量に入らなければいけないことによる肉体的、精神的なダメージは凄まじいものがあったのではないでしょうか。比嘉の商品価値を上げるために焦りすぎたのではないかと思わざるを得ません。

繰り返しになりますが、今回の体重超過は当然あってはならないことで、許されることではありません。ですが最初からそのつもりで体重超過をしたであろうネリと違い、比嘉は命を削って減量に取り組んでいたのは事実です。その点だけは汲み取ってあげても良いのではないかと思います。Twitterなんかでは「ネリを批判してた人は当然比嘉も批判するんですよね?」とかいう煽りみたいなのもありましたけど、結果は同じでも条件が違うというところは考えて発言してほしいです。比嘉だけを擁護するのは違いますし批判されて然るべきですが、何故あなた達が偉そうな物言いでマウントを取ろうとしているのかと。ネリの肩を持とうとしてるのか、比嘉が嫌いなのか、それとも単に性格が悪いのかは知りませんが、そういう煽りみたいなのはどうかと思いますし同じ問題でも一概に同列視できることではないと思います。

ともかく、処分はキッチリ受けて貰わないといけません。出場停止か罰金か、色々考えられますがネリの件と今回の件を糧に体重超過問題の厳罰化を進めてほしいですね。
起こってしまったことは仕方がないので比嘉には切り替えて16連続KOの記録を狙ってもらいたいところです。まだまだ未来のある選手なので、ここで折れてしまうことだけは避けてほしいです。もしかするとジムを移籍することも可能性の一つとして考えた方がいいかもしれませんね。ここで失った信頼を取り戻せるかは本人次第。僕としてはこれからも応援していくので頑張ってほしいです。とはいえ、今回の試合に関しては応援できない気持ちの人も多いでしょうね。僕も応援はしますが複雑な気持ちでいるのは間違いないです。
今夜の試合を見たら、村田の試合と合わせてまたブログを書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。それではさようなら。

【ディスクレビュー】喜びの中に悲しみを、悲しみの中にも喜びを Poppin’Party 9thシングル『CiRCLING』

こんにちは、僕です。
今回はPoppin’Partyの9thシングル『CiRCLING』のディスクレビューです。個人的に今回のシングル、ポピパの中で一番好きなシングルになりました。今からライブで聴くのが楽しみで仕方ないです。早速書いていきましょう。



CiRCLING

CiRCLING

イントロからとても高揚感のある演奏で、この後に待つ曲展開に向けて非常にワクワクさせられます。多幸感がある爽やかな音色で春らしい開放的な気分も味わえますね。弾むリズムが楽しく、自然と身体も動き出します。かっこいいけどかわいさもある曲で、僕は非常に好きです。初期と比べ現在のポピパの曲はどんどんバンド的側面が強くなっています。この曲も実にバンドらしい音なのですが、Aメロの空気感はアニソンっぽい気もします。『アニソンとバンド音楽の融合』というバンドリのテーマが、高次元で磨かれているように思えました。
歌については香澄の元気なボーカルがとても似合う曲で笑顔で歌っている様子が思い浮かびます。しかし時折聞こえるがむしゃらに訴える叫びのような歌い方が胸に刺さります。この曲はガルパのイベントで、自分たちのチラシが捨てられていたことにショックを受けた香澄が音楽で観客を振り向かせようと歌った曲ですので、そうした伝えたい届けたいという想いが反映されているのかもしれません。サビ直前の少し噛みしめるように歌うところがかっこよくて、個人的にとても好きです。また、今回も香澄以外のメンバーがボーカルを取っており、それぞれの歌う歌詞にもなぜこのキャラが歌うのかという視点で注目していただきたいですね。こうした楽しみ方ができるのはアニソンらしいポイントではないでしょうか。特に沙綾が歌うCメロは印象深いなと個人的には思います。

Forever lasting friends!

この歌詞めちゃくちゃグッと来ます。メッセージ自体は珍しくもないですが、アニメ等のバックボーンを考えた時の破壊力よ。本当にそうであってほしいと心の底から思いますよね。
また、サビで3回出てくる「わ!」という言葉。これはそれぞれ「」「」「」とその後に続く歌詞に合わせて文字が振り分けられています。それぞれすごくポジティブな印象で、文字一つでもこれだけ印象が変わるんだなと日本語の面白さも感じました。実にポピパらしい歌詞です。この場所って音としてもサビの良いところに良いリズムで入ってくるので、フックとして耳に引っかかりますしすごく楽しいんですよね。余計に「わ」の印象が強まります。

受け取った愛は 巡り続ける世界への愛だ

帯のキャッチコピーにも使われていたこの歌詞ですが、すごく良い歌詞ですよね。こんなにポジティブな歌詞はないです。ポピパらしいというか、ポピパじゃないと歌えない歌詞ではないでしょうか。

Light Delight

ピアノのソロから始まり、雪崩れ込むようにエモーショナルなギターサウンドが奏でられるイントロを抜けると、再びピアノのみの落ち着いたAメロがやってきます。溢れそうな感情を押しとどめているような印象も受けますね。曲が進むにつれてその想いが少しずつ溢れ出し、サビで遂にそれが解放される。そんな楽曲全体を通して緩急のある構成になっています。演奏だけ聴くとあまり変わったことはやっていないように思えますが、歌メロがめちゃくちゃ良いです。ボーカルが乗ると一気にエモさが倍増します。先ほど『CiRCLING』の時にも書きましたが、それ以上に悲痛な叫びにも似たボーカルが聞く人間の心を揺さぶります。そもそも香澄、というより愛美さんのボーカルってすごく感情的で、ダイレクトに聞く人間の心に訴えかけてくるようなボーカルなんですよね。ご本人も感情に歌が左右されるタイプと語っていますが、とても魅力的なボーカルだと思います。僕もバンドでボーカルをやっていたりしましたが、自分の場合はあまりそうしたタイプではなかったので、ストレートに感情を揺さぶることの出来る彼女のボーカルは少し羨ましく感じます。
この曲も歌詞は必見です。1番ではこれまでないほど救いのない重たい歌詞が並べられています。

明日になればすべてがなかったように 笑顔で唄うよ

すげぇ辛い、何この歌詞。アニメの時もそうでしたが、普段馬鹿が付くほど明るいからこそたまにこういう重たい歌詞が来ると余計にキツイですね。しかし、2番に入ると暗雲を切り裂くように光が差し込み、ここから「仲間」の存在が描かれます。

つらいこと(キミに) 素直に打ち明けよう
まずは私が 変わらなければ

仲間の存在に気付き、一人きりじゃないことを知ったことによるこの歌詞。曲冒頭では一人ぼっちでベッドに寝そべり、泣きながら天井をただ見ていた訳ですから明確な変化ですね。「孤独なふりをするのはもうやめよう」という歌詞もあるので、一人ぼっちだった訳じゃなくそう思い込んでいたという事なのかもしれません。実際に1番でもメンバーのコーラスがありますからね。そしてラスト目前、遂に仲間達が明確に姿を現して歌います。

「大丈夫だよ 一人じゃないよ」
「諦めないで もう少しだけ!」
「一緒にいれば 素直になれる」
「自分のこと好きになれるよ だから」

エモすぎる。こんなん泣くでしょ。歌詞のストーリーを回収するのはもちろん、メンバーそれぞれが歌うというのがまさしく救いであり、孤独じゃないことの証明になっています。

この世界は一人じゃないよ――

締め括るこの歌詞がこの曲の全てを、それどころかこのシングル全てを物語っている歌詞と言っても過言ではないでしょう。噛みしめるように繰り返される「一人じゃないよ」という言葉が、シングルを通して伝えたかったポピパのメッセージなのではないでしょうか。

まとめ

今回のシングルはタイトルにもある通り、喜びや笑顔の中にも悲しみや涙があり、悲しみの中にも喜びや笑顔があるというシングルだったのではないでしょうか。『CiRCLING』は非常に明るく楽しい曲ながら、発信源は悲しみであったり切実な想いが込められた曲でした。一方『Light Delight』では悲しみや救いのない想いからスタートし、その中で仲間の存在という救いを見つける喜びやポジティブなメッセージが込められていました。ポピパは明るい楽曲の似合う元気印なバンドという印象が強いですが、その裏側には悲しみもある。その表裏一体が表現されているのではないでしょうか。そして喜びも悲しみも、味わうのは決して一人じゃないという「仲間の存在」を歌ったシングルが、この9thシングルだったのではないかと思います。

終わりに

何度聴いてもすごく良いシングルでしたね。ユニゾンの新譜とこのシングルはリリースされてから特に繰り返し聴いて楽しんでいます。バンドリ的には4月はリリースもなく、ある意味5月に向けた充電期間だと思いますが、僕の方は就活も大詰めといったところでしょうか。実は一つ最終選考に進んでいるので、まずは内々定を一つ獲得しておきたいところですね。
それでは今回はこの辺りで、さようならー。

CiRCLING

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【早期購入特典あり】CiRCLING(A4クリアファイル「戸山香澄・牛込りみ・花園たえver.」付き)

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【ディスクレビュー】そのどれもが彼女の歩いた軌跡となる Roselia 5thシングル『Opera of the wasteland』

こんにちは、僕です。
今回のディスクレビューはRoseliaの5thシングル『Opera of the wasteland』です。壮大なファンタジー風楽曲と初のバラード曲の2曲構成なシングルです。表題曲にももちろん注目ですが、今回の目玉は2曲目なのは間違いないでしょう。それでは早速書いていきます。


Opera of the wasteland

Opera of the wasteland

荘厳なオルガンが奏でられ、堰を切ったように激しい演奏が繰り広げられるイントロからは既にファンタジーの匂いが感じられます。楽曲中では絶えず壮大なストリングスが響きます。AメロBメロでは少し閉塞感のようなものも感じますが、サビに突入すると一気にそれから解放され、広大に広がるファンタジー世界を想起させますね。使われている音自体はこれまでの楽曲にも登場したものですし、基盤となる演奏の重厚感も変わりませんが、そこにしっかりとファンタジー風な味付けがされている楽曲と言えるのではないでしょうか。個人的には助走をしているかのようなサビ直前の刻みから繋がるサビの疾走感が堪りません。
ボーカルも曲の展開に合わせて変化していて、サビ突入後のパワフルさがとてもかっこいいです。特に1番のAメロBメロからサビでの変化は分かりやすいですね。柔らかめの歌い方からギアを入れたように鋭く力強い歌い方になります。高音でもパワフルさを損なわないのは相羽さんの魅力の一つですね。

軌跡

Roseliaの曲には今までなかった非常に優しい音色のザ・バラードなこの曲ですが、言うまでもなく5月に引退なされる今井リサ役遠藤ゆりかさんのための曲です。キーボードとシンセサイザーのピコピコ音が基調となるとても切ない曲で、リズム隊は2分を超えるまで演奏に参加しません。途中から聞こえてくるストリングスも切なさを助長します。音数が一気に増えるサビはインストで聴いていてもグッと込み上げてくるものがあります。
と、ここまで曲について書きましたが、なんといってもこの曲は歌詞が良いです。どこも良いので詳しくは各々歌詞を調べていただければと思います。今回は一部の歌詞とボーカルについて書いていきます。
とにかく『ありがとう』が歌われ続ける真っ直ぐなメッセージソングで、ある意味Roseliaらしいとも感じました。なんだか友希那はこういうバラードで回りくどいことを歌ったりはしなさそうですので。個人的にバラードは曲とボーカルの相乗効果が最も現れやすいと思っています。この『軌跡』もボーカルが乗ることで割り増しで泣けます。気持ちが非常に乗ったボーカルというのが実によく伝わります。優しく、そして強く、友希那の声を通して相羽さんの想いが表現されています。演奏が落ち着いている時の優しい歌い方と、盛り上がっている時の魂から歌うようなボーカルがこれ以上ないほどマッチしています。2番のサビからボーカルの上にコーラスが入ってくるのもグッときます。

始まりという名の道 振り向かず前を見つめ

振り返る 優しさに満ちた毎日は
大切なものたちを残してくれた

遠藤さんにとってもRoseliaにとっても、これは新しい始まり。寂しいけれど決して悲しいだけのものじゃない。だから前を見つめてまた一歩、遠藤さんもRoseliaも、そして我々ファン達も進む必要があるのではないでしょうか。そしてたまに振り返れば、そこには彼女が残した「宝物」が間違いなくあるのではないでしょうか。

握る手離れても 終わらない絆がある

一つだって忘れないわ いつまでも熱いままで

遠藤さんが残したモノ、思い出たちは決して失くなりません。Roseliaと彼女の道は別れてしまいますが、育まれた絆は決して切れず、いつまでも暖かな熱を持って彼女たちの中に残り続けるでしょう。それはファンにとっても同じことなのだと思います。例えばCD、例えばグッズ、例えばDVD。引退しても彼女が活動した証は残り続け、ファンが忘れない限りそれは永遠なのではないでしょうか。応援し続けたファンとの絆も、決して終わることはなく続いていくのでしょう。遠藤さんが残した全てが彼女の歩いた「軌跡」となり、これからもRoseliaと共にあります。

まとめ

パワフルかつ疾走感のある『Opera of the wasteland』と切ない感謝のバラード『軌跡』の二本立てのシングルでした。一曲目はRoseliaのパワフルな強さをより尖らせたような曲だったのではないでしょうか。かなりの難曲なのは間違いありませんが、故に相羽さんの上手さがまた光っています。二曲目はバンドリの中でも初めてのストレートなバラードでしたが、素晴らしい歌詞とそれに応える最高のボーカルの手によりとても涙を誘う曲になったと思います。ライブでまず間違いなく僕は泣いてしまうと思います。

終わりに

Opera of the wasteland』には悪いんですが、今回は『軌跡』に持っていかれてしまったなぁと思います。これは流石にずるいです、表題曲でも良かったと思いますよ。というか、アルバムに収録される新曲がこれの方が形的に収まりよかったような気もしますし、オペラももっと目立つようになったように思えます。Roseliaは泣かないからという理由で本番は泣かないように努めると相羽さんが話していましたが、メンバーみんな泣いてもおかしくない位仲が良いですしどうなるのか。それ見たら本当に泣いちゃう、人が泣いてるの見るの弱いんです。
それでは今回はこの辺りで、急いでポピパの方も書きます。

Opera of the wasteland

Opera of the wasteland