エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

※セトリあり※ BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!「ちいさな一瞬」ライブレポート

テレビアニメが盛り上がりを見せた直後、アニサマに出演したことでより大きな支持を集めることとなった第5のリアルバンドMyGO!!!!!。
チームバンドリに正式合流し、初のナンバリングライブ入りを果たした今回のライブ「ちいさな一瞬」は、全席ソールドアウトと大いに盛り上がりを見せていました。
MyGOの発足から見てはいるものの、しっかり向き合い始めたのは昨年のGBPオープニングアクトからで、ワンマンライブを見るのは今回が初めてでした。
結論から言うと、最高の音楽と最高のライブを楽しませてもらいました。

高水準で調和する演出、演奏、歌唱

ステージに張られた紗幕に語りが投影され、「パンクロック」という言葉を強調して映し出した中、無路矢から始まったライブに開幕から痺れました。
無路矢から始まるのは予想通りというか、理想の始まり方だったのですが、パンクロックを宣言してから始まるのは最高でしたね。
紗幕にリリックビデオのような形で歌詞が投影される演出には初遭遇でしたが、歌で自身の内面を吐露してきた燈やMyGOのライブに合っていると感じます。
パンクロックなんだと宣言されてから燈の叫びでもあるリリックを視覚化して突き付けられるのはめちゃくちゃ刺さりました。

この紗幕が中盤、「人間になりたいうた」から始まるアニメの劇中歌ゾーンで上がると、演出が一変。
これまでは設置されたスクリーンは一切使われず、メンバーの表情などは薄い紗幕の向こう側に隠されていた訳ですが、ここで初めてスクリーンにステージの映像が映し出され、メンバーの姿が詳らかにされます。
紗幕が上がるという演出が、MyGOの間にあった壁が消えて、ここからもう一度始まるというアニメとリンクきた演出になっていたように感じます。
アニメの放送が終わった今だからこその演出で、正直この流れ自体はやってくると思っていましたが、「紗幕」というアイテムが一つ挟まることでもう一個意味合いが乗ってくる感覚でかなり良かったです。

また、演奏や歌唱もこの演出にしっかりついてくるクオリティーでした。
勿論上を見ればキリがない訳ですが、結成してからのキャリアを考えるとバンドリでも随一の上手さです。ベースやギターソロのパートを曲間に組み込んでいるのも僕の好みです。
何より、ライブの空気を壊してしまうような幕間映像などを使わず、演出も控えめに身一つで勝負している姿からは、最も「バンド」のライブを感じました。
その上アンコールラストに「焚音打」を持ってくる構成は完璧のひと言。
「このパンクロックの中で同じ熱になれるいまがすべて」
ライブの最後の最後にこの歌詞を歌い上げる熱さたるや…。


バンドリの枠に留めて終わらせてほしくない

MyGOがバンドリの中で活躍するバンドであることは紛れもない事実ですが、いちアニメコンテンツの枠組みに留めておくにはあまりに勿体無いとつくづく感じます。
楽曲を聞いているだけだったこれまででも、その音楽性からはアニソンらしさを感じつつも、それ以上にメロコア・パンクシーンが好きなバンドファンに大いに突き刺さるものだと考えていました。
ですが、実際にワンマンライブを見たことで確認できたライブの構成や雰囲気、空気感を肌で感じ、間違いなく今までのバンドリの中で最もバンドシーンに勝負をかけられるポテンシャルを持ったバンドだと確信しました。
僕がバンドリをここまで追いかけ続けている理由は、曲やキャラクターが好きなのは勿論ですが、このコンテンツがアニソンとロックバンドシーンを繋ぐ架け橋になってくれると信じているからです。
その夢に一番近い位置にいるのが、きっとMyGOなんだと思います。



恐らく来年のフェスにはMyGOがどんどん出演してくれるはずですし、僕が何か言うまでもなく届く人には届くでしょう。
アニソンシーンとは少しだけ遠い位置にいたように見えたパンクバンド達と、MyGOが一緒にライブをやる景色。
そんな夢を見せてくれる彼女達を、遅ればせながら応援していきたいと思います。

今日もライブは楽しかったー!

セットリスト

1.無路矢
2.名無声
3.Henceforth
4.猛独が襲う
5.影色舞
6.swim
7.音一会
8.人間になりたいうた Piano Ver.
9.詩超絆
10.迷路日々
11.迷星叫
12.碧天伴走

encore
13.栞 Acoustic Ver.
14.壱雫空
15.焚音打



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