エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

【ディスクレビュー】シリアスかつメロディアス。1stシングルの正統進化作 Roselia 4thシングル『ONENESS』

こんばんは、僕です。

購入が一週間遅れてしまった関係で書き始めるのが遅れてしまいましたが、ディスクレビューを欠かすつもりはありません。今回はRoseliaの4thシングル『ONENESS』のディスクレビューです。今回もかなりの力作ですが、素人なりに読み取って書いていきたいと思います。

 

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ONENESS

ONENESS

BLACH SHOUTの流れを汲む熱情的なサウンド

この「ONENESS」を初めて聞いた時に思ったことは今までの中で一番シリアスな曲であるということと、1stシングルの「BLACH SHOUT」っぽさがあるなということでした。

まず出だしのゆったりとした厳かなテンポから、爆発するように一気に展開が激しくなるところはお互いの共通点です。また、Aメロの小節の区切りでボーカルが目立つタメがあるのも似ています。サビの終わりにも同様にタメがありますが、これも両方の曲に見られます。細かく見ていけばギターのザクザクとしたリフだったりと共通点はまだありますが、その辺りまで行くと曲作りのマナーみたいなところだから似てるのは当たり前とも言えるので列挙するのはこれくらいでいいでしょう。通して聴くと、やはり「BLACH SHOUT」を彷彿とさせる気がします。

「BLACH SHOUT」とどことなく似ているこの曲ですが、サウンド面的には結構違います。まず「BLACH SHOUT」にはなかった電子音がたくさん使われています。これもRoseliaの曲の特徴の一つですね。「BLACH SHOUT」はどちらかというとゴシックな曲調でしたが、「ONENESS」はよりロックサウンドに寄っている感じでしょうか。ボーカルもこれまでの曲ではBメロやCメロで少し甘い歌い方になったりと変化があったものの、今回は終始クールな歌声のままです。

個人的にサビに入る直前の熱のこもったピアノが大好きです。ダークさとエモーショナルさが絶妙。

 

聴く者を逃さない“46秒間”

 昨今、音楽はYouTubeで気軽に視聴ができるようになりました。多様な音楽に気軽に触れられるようになった反面、別の音楽に移るのも容易くなりました。関連にすぐ飛べるわけですから。そうなると視聴を始めた人を離さないために、これまで以上に曲の出だしの掴みが重要になってきているのです。具体的に時間を言えば30秒から1分の間にどれだけ意識を引かせる構成にできるか。もしくはどれだけスピーディーにサビまで駆け抜けられるかといったところでしょうか。ここ数年で人気になったバンドの曲なんかでは、特にそうした傾向が見られると思います。この「ONENESS」の出だしも、聴く人の意識を掴むような作りになっていると僕は思います。

まず初っ端から、荘厳なバックのオケと共にギターの工藤さんとベースの遠藤さんのボーカルが始まります。少々ゆったりとしたテンポですし、終わり際にはタメながら歌うので普通よりは耳を傾けるのではないでしょうか。直後、ボーカルの相羽さんによるループの歌唱が入ります。バックではギターが鳴り始め、途中からは煽るようなシンセらしき音も鳴り始めます。ここで「お?」と思わせると、間髪入れず切れ味のあるボーカルが突き抜けていき、溜め込んだ力を解放するように激しいサウンドが鳴り響く。ハードな音色と激情的かつダークさも乗ったキーボードがガツンと来ますね。Aメロが始まるまでのこの“46秒間”は、展開が3度変わることもあり視聴動画で聞いた場合にもいつのまにかAメロが始まっていた感覚になるのではないでしょうか。ここまで来れば少なくとも1番までは大半の人が聞いてくれるはずです。ロックバンドのイントロだと印象的なギターのフレーズだったりを持ってきたり、音を詰め込んだりしてインパクトのあるイントロを作るケースが多いと思いますが、これは展開によって雰囲気を伝え徐々に引き込むような形だと思います。

 

一丸となり頂点を目指すRoseliaの覚悟の詩

シリアスな楽曲とは裏腹に、歌詞の方はRoseliaの結束や絆について書かれたものになっています。横文字が多く使われているので、たとえばポピパの歌詞に比べると棘があるように見えますが、内容自体は結構甘いことを言っていると思います。

特にAメロに出てくる『アフェクション』という単語ですが、これには「愛情」や「優しい想い」といった意味があります。ネガティブな歌詞が並べられた後に「一切退け 永遠のアフェクション」と歌われるので、非常に力強いメッセージを感じます。なんだかRoseliaの歌詞でこんな単語が出てくるとらしくなくて面白いですね。まぁRoseliaも初期のイメージと比べるとかなり馴れ合っているというか仲良くなってますしね……。

ともかく、「ONENESS」の歌詞全体としてRoseliaとして結束し、頂点を目指すということがメッセージとして描かれています。「孤独を捨てて」や「共に往こう」といった団結を表すような言葉が数多く使われている点からも明白です。そもそもタイトルが「ONENESS」ですからね。

ですが頂点を目指す覚悟については、これまで同様中々厳しい姿勢でいるのも歌詞から分かります。覚悟に関しては全てをかけると歌われていますので、そこはやはりブレないというか根幹にあるものなのでしょう。

 

Determination Symphony

ストレートかつシンプル故に際立つRoseliaの個性

 こちらの曲はあまり特別なことはせず、『Roseliaらしさ』をより表現した曲なのかなと思います。激しい音と演奏に電子音が乗るというRoseliaの特色が良く出ている曲です。

実はこの曲も1stシングルの「LOUDER」に似ているんですよね。全体的な曲の展開が似ているように思えます。特にイントロ部分は、正直交互に聞いてるとどっちがどっちだったか分からなくなってきます。2番で一度落とす展開にしているのも同じです。「LOUDER」の方がより攻撃的なサウンドをしていて、こちらは少し哀愁のような切なさが音になっているのが特徴でしょうか。ボーカルも少し優しい歌い方で歌っている部分が多いですね。

 

紗夜から日菜への想いが歌われた歌詞

歌詞については以前「Zeit」のライブレポの記事でも少し触れていますが、紗夜から妹の日菜に向けられた想いが歌われています。これはガルパ内で行われていたイベントのストーリーとの関係が深いので、詳しくは動画を見るなりゲーム内の振り返りストーリーを読むなりしていただきたいです。

紗夜は天才肌である日菜にコンプレックスを抱き、彼女を遠ざけていたわけですがストーリー内で日菜に歩み寄り、共に歩く決意を持つようになります。そうした内容が歌詞にはふんだんに盛り込まれていますね。紗夜から日菜への想いの他にも紗夜を励ますような歌詞も含まれています。ところどころ英語詞のところがありますが、これを和訳してみると「くじけるな」や「頑張れ」といった意味だったりと直接日本語で表すと少しダサくなってしまうようなメッセージが込められています。歌詞を読むときに合わせて英語も訳していくとまた歌詞の世界が深みを増し、この曲の持つメッセージ性も大きくなるでしょう。この曲泣けます、ストーリーと合わせたら余計に。世界でたった一人の大切な妹である日菜と向き合い、いつか彼女の隣に並び立つという紗夜の新しい目標と決意が心を打つ曲です。

ちなみに「Where there is a will, there is a way.」という英語はことわざだそうで、意味は「意思あるところに道あり」といったような意味になるそうです。この曲にマッチしていますね。

 

まとめ

全体的に1stシングルを踏襲したような曲だったように思えます。これは邪推かもしれませんが、今年からリリースの始まったRoseliaの一年を締めくくるシングルということで、1stシングルの進化形としての立ち位置がこの4thシングルにはあるのかもしれません。

「ONENESS」は新たなライブの盛り上げ曲になりそうな予感がします。イントロ部分の盛り上げ方が素晴らしいんですよね。ライブで間違いなく盛り上がるでしょう。今から僕も楽しみです。

「Determination Symphony」は紗夜の日菜への想いを綴った名曲です。激しいながらも少し憂いを帯びたような曲調に、ストーリーを読めば涙してしまうような歌詞。こちらはライブというよりは音源でじっくり聴きたい曲かもしれませんね。

 

おわりに

ちょっと久しぶりのディスクレビューでした。購入が遅れたのでこの記事が投稿されるのは発売から結構後になっているとは思います。呑気にやっていると今度はポピパの8thシングルが来てしまうし、その後も続々とガルパのバンドのシングルが発売されてしまうのでのんびりしてはいられないですね……。

あ、ガルパライブとガルパーティーは両日参加することになりましたよ。初日のライブは最初落選したのですが、復活当選とかいう奇跡のシステムによって当選しました。ありがとう。

 

それでは今回はこの辺りで。おつかれさまでした

 

 

ONENESS(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)

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ONENESS(通常盤)

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UNISON SQUARE GARDENの2週連続シングルリリースでアガる11月

こんばんは、僕です。
今月に入り僕の大好きなバンドUNISON SQUARE GARDENが2週連続でシングルをリリースしましたね。皆さん買いましたでしょうか? 僕は当然買いましたし、連動特典のトートバッグを貰うことができました。嬉しい。

fake town baby (通常盤)

fake town baby (通常盤)

まさか8月にシングルがリリースされたばかりなのに、11月にまたリリース――しかも2週連続なんて考えもしませんでした。
個人的に表題曲を比べると『Invisible Sensation』の方がザ・ユニゾンって感じで好きなんですが、皆さんはどうでしょうか? 『fake town baby』のような音が激しい曲も良いんですけど、やっぱりユニゾンはポップな曲の方が似合う気がします。『fake town baby』って『Catcher In The Spy』に収録されてそうな感じの格好良さとかロック感に寄せた曲で、正直あんまりユニゾンの色ではないのかなと。いやまぁこの曲もユニゾンらしさ満載なんですけどね。
一方『Invisible Sensation』は先ほども述べた通り実にユニゾンらしい曲なんじゃないかと思います。非常にポップで、こんなにも楽しい。そう、ユニゾンのポップは楽しいんです。それがこの曲では存分に発揮されていると思います。2017年ももうすぐ終わりますが、またとんでもない曲を発表したもんだ。
あと、これは両方に言えることですがまぁ演奏が難しい。マジで斎藤さんはなんでこんな複雑なフレーズを弾きながら歌えるのか疑問で仕方がないですね。僕みたいな楽器の知識のない人間でも、聞けば一目瞭然の難しさです。特に『fake town baby』の2番Aメロはどうしてあんなことになってしまったんですかね……。初めて聞いた時目が点になりましたよ本当に。ライブで背中合わせの状態で、どうやってタイミング合わせるのか……。『Invisible Sensation』もAメロは変則的になってますし、とにかく同じ展開にはしたくないって感じなんでしょうかね。歌詞もキツキツに詰まってますし、歌うだけでも精一杯なのが普通だと思うのですが……やはり化け物か。楽器なくても激ムズですよどっちの曲も。これは間違いない。

ニゾンで、というか普通のバンドのCDではレビューを書くつもりがあまりないので普通に雑談にしました。アニソン関連と違って、しっかり音楽知識が無いと何書いていいのかよく分からなくなるんですよね。まぁアニソンだってその辺りの知識があればもっといいんですがね。
それではさようならー。

ポピパのPAいい加減にしろ案件

こんばんは、僕です。
この記事を書いている段階では本日、Poppin’Partyのファンミーティングが豊洲PITでありまして、僕の方もそれに参加してまいりました。凄くいい内容で、ファンミならではのここでしか見られないモノって言うのもいくつもあったわけで、とても楽しかったのです。楽しかったのですが……。一点だけ、どうしても吐き出しておきたい愚痴があるので今回ブログを書いています。まぁもうタイトルで一目瞭然なのですが。

今回のミニライブの時のPA、酷すぎませんか?

そもそもバンドリのライブの時、特にポピパの時のPAって今までも良くなかったんですけども。それでもまぁまだ聴ける範囲内だったんですよね。もちろん改善すべきですし、それをずっと直さないでいるのは問題なんですが。ですが今回はそもそも聴けないレベルのところがありましたので、こうしてブログに書いているわけです。
まずベースの音が低音効かせすぎているのか、それとも音がでかすぎるのか。異常にブリッブリで割れてる感じのところが何度かありました。全体的な音量のバランスもイマイチな気がしましたが、まぁこれはまだいいんですよ。問題はマイクの方です。キラキラだとか夢だとかの愛美さん以外のマイク、全くと言っていいほど聞こえませんでした。
稀にすこーしだけうっすらと聞こえたので、完全にミュートされていたわけではないのかもしれませんが、正直入ってないレベルに聞こえませんでした。これは本当に大問題ですよ。マジで愛美さん以外の声は聞こえませんでしたからね。メンバー全員のボーカルパートがある曲でこれは大失態でしょう。何か事情があるのかもしれませんが、だからと言って目を瞑っていいわけではないです。失敗は失敗なんですから。ホント、会場の皆さんどう思いながら聴いてたのか気になりますよ。

僕がポピパのライブを見るようになったのは3rdのライブビューイングからですが、それから今回まで全てで必ず音響のトラブルがありました。普通に由々しき自体だと思います。これからもこんな調子なら、正直お金を払って見に来ている客を舐めていると思われても仕方がないです。せっかくの良いライブも、ポピパの頑張りも、これでは十分に伝わらないです。それどころかマイナスイメージにすらなり得る恐れもあります。客が聞くのはアンプから流れる生の音ではなく、PAが調整してスピーカーから発信される音なんですから、我々からしたらそれが全てなんですよ。それがこの状態ではどうしようもないじゃないですか。
コンテンツを妄信的に賞賛して、批判は一切合切を受け付けないファンにはなりたくないですし、そういうファンはコンテンツを腐らせると僕は思っているので、今回のケースみたいにダメなモノははっきりとダメだったと言っていきます。そのスタンスはこれまでも貫いてきていますし、今後も貫きます。
TwitterPAのことに触れている人が全然いないので、今回はこういった内容で筆を取りました。今回はモロすぎたのでみんな気になっていたはずなので、もっと文句が出ていても良いと思うんですがね。当然内容はすごく良かったので、そこについて最高だったと語っているのは正しいです。ただ、これだけモロに酷かったのだからそこに目を向けないのは無理があるとも思うんですよね。今回のケースはスタッフサイトも反省するとは思いますけど、僕達ファンサイドが声を上げないと変わるものも変わらないと思います。

今後控えるガルパライブや5thライブでは、PAがもっとしっかりしていることを願うばかりです。おやすみなさい