エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

【ディスクレビュー】アニメ・バンド比8:2な全体曲 『ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!!』

こんにちは、僕です。
今回はショートアニメ「BanG Dream! ガルパ☆ピコ」の主題歌である『ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!!』のディスクレビューです。
皆さんガルパピコ見てますか? もちろん僕は見てます。ともすればこれまでのキャラクター像を破壊していくほど非常にぶっ飛んだアニメを彩る本楽曲。とってもアニメらしい曲ですが、バンドリならではのアニソンと言える曲になっていました。それでは早速書いていきますが、カップリングの『クインティプル☆すまいる』は以前レビューを書いているので、そちらを読んでいただければと思います。中々上手いところをついたなと思っていますので是非。

【ディスクレビュー】5つの音色が希望と勇気を届ける GBP!スペシャルバンド クインティプル☆すまいる - はてな日記大作戦


ピコっと!パピっと!!ガルパ☆ピコ!!!

ちょっとチップチューンっぽい匂いもするシンセが特徴的な曲で、一聴した時の感想としては『アニメっぽい』でした。とにかくシンセの音が印象的、かつ歌詞がとてもアニソンだったのでこれは一気にアニソンに舵を切った曲だと思いました。
しかし、よくよく聞いてみるとそうでもないぞということに気が付きます。この曲は擬音多めの歌詞やシンセの音など確かにかなりアニソンらしいのですが、あくまでバンドサウンドであることに拘った曲なのです。耳を奪われがちなシンセの音を排除して捉えると、とってもバンドらしい演奏がされた曲だということが分かります。シンセと歌詞はとてもアニソンしていますが、バンドらしさはしっかり音に込められていました。アニソンっぽくしようと思えば、それこそ電波ソングみたいにもっとシンセが主張して生楽器はないみたいにもできます。しかし、あくまでバンド編成でのライブ演奏が可能な範囲のアニソンらしさに収まっています。個人的にこれは意図してそう作ったんじゃないかと思います。『キャラクターとリアルライブがリンクする』がバンドリのコンセプトなので、そこから逸脱するような曲は作らないようにしているのではないかと思います。この辺りのバランス感覚が『バンドリサウンド』だなと改めて感じました。
この曲は『アニソンとバンドサウンドの融合』というバンドリのテーマはしっかり表現しつつ、アニソン要素に比重を寄せてきた曲と言えるのではないでしょうか。この比重の寄せ方一つで様々な特徴の曲を表現できるのは、バンドリというコンテンツの強みでもありますね。今回は大体8:2くらいのアニメ・バンド比になっているんじゃないでしょうか。一度聞くと中々頭からは抜けていかない中毒性のある曲です。
余談ですが、友希那と蘭がピコピコ言ってると思うと面白くて仕方がないです。僕だけじゃないはず。

おわりに

ちょっと更新が遅れてすみませんでした。初めてのアニサマに行ったり内定者研修兼懇親会があったりと、色々イベントが重なって書く気力がありませんでした。ガルパの方はボカロコラボで賑わっていたり、ポピパの11thシングルの視聴が始まったりしていますね。楽しませてもらっています。もう夏も終わりですがガルパはまだまだ熱い。
僕の方は学生最後の夏が終わり、大学も今月から後期が始まるといったところ。いよいよ卒業までのカウントダウンが始まりました。卒業までたくさん遊んでやろうと思っているので、行きたいライブやイベントは出来る限り行こうと思っている今日この頃です。手始めに明日伊藤美来さんのお渡し会に行きます。すごい緊張する。ちなみに月末にはライブにも行きますので、もしかしからレポート書くかもです。
ここを長々書いても仕方ないので、今回はこの辺りで。ツイッター見てくれれば近況は呟いています。それではさようならー。

ピコっと! パピっと! ! ガルパ☆ピコ! ! !

ピコっと! パピっと! ! ガルパ☆ピコ! ! !

【ディスクレビュー】ここからもういちど輝く旅立ちの歌 Pastel*Palettes 3rdシングル『もういちどルミナス』

こんにちは、僕です。
今回は先週発売されたPastel*Palettesの3rdシングル『もういちどルミナス』のディスクレビューです。
来ました、名曲です。今のところCD化されたパスパレ曲の中では一番好きな曲です。細かいことは本文で語りましょう。それでは早速書いていきます。

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もういちどルミナス

もういちどルミナス

耳触りの良いキーボードと共にしっかりとしたバンドサウンドで構成された曲ですね。パスパレの曲でここまでバンドらしいサウンドの曲はこの曲が初めてではないでしょうか。文字通りの「アイドルバンド」なのでこれまではサウンド面にもアイドルらしさが反映されたり、後述する『SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!』のように楽曲テーマが色濃くサウンドに乗っかることが多かったので、彼女達の曲の中では珍しい曲と言えるかもしれません。
竿隊のサウンドだけ聞くと結構ロックな音作りに聞こえるのですが、キーボード周りや前島さんのボーカルが入ると一気にポップになりアニソンらしさを出しているように思えます。賑やかだったり可愛い曲ではないですが、少し切ないメロディやキラキラした輝きのある音が魅力の曲ではないでしょうか。
この曲はバンドストーリー2章のテーマソングなので、歌詞の方はそちらを意識した内容になっています。前島さんの少し憂いが乗ったようなボーカルととてもマッチした歌詞です。
曲調の問題もあると思いますが、一つ注目したいのがボーカルのほとんどを前島さん、つまり彩だけが担当していると言う点です。パスパレの曲はこれまで他のメンバーもかなり歌うケースが多かったのですが、この曲ではサビの終わりに少し歌う以外はすべて一人で歌っています。これは彩がパスパレを引っ張っていく存在として成長したことを表しているのかもしれません。パスパレのフロントマンとして堂々と歌う姿が、一人で歌い上げる楽曲から連想されます。唯一メンバーが歌うパートも、まるで彩を支え並び立つようなイメージをそのさりげない歌い方や音から感じます。解散の危機を乗り越えたパスパレが、もういちど輝くための「新たな旅立ち」の歌を一皮むけた彩が歌う。パスパレの歴史の中でも一つターニングポイントとなる曲だと思います。

SURVIVOR ねばーぎぶあっぷ!

一転、こちらの曲はこれまでのパスパレらしく、歌い出しからメンバーの合いの手スタートという非常に賑やかな曲です。サビも全員歌唱で非常に盛り上がります。そんな中で千聖は落ち着いた感じで歌うところがあったり、一方日菜は終始テンションが高くてとても目立っていたりとそれぞれのキャラで歌い方に個性が出ているのがとても面白いです。
曲調、歌とどちらもめまぐるしく変化する展開はこの曲のテーマである『冒険』にピッタリです。2番サビ前の間を聴いていると、何やら探検しているようなイメージが浮かびます。デフォルメされたパスパレキャラがヘッドライト装着して洞窟探検とかする図が似合いそうです。ここで「ポンッ」という間の抜けた音が使われているのもユニーク。ただこれ何をイメージして入れた音なんですかね。凹んだ缶が元に戻ったときみたいな音で頭にはよく残ります。
それと、地味にギターも2人分入っています。おそらくこれまでの曲ではちゃんと1人分だったので、ギターをバッキングとリードで音源で分けているのは初めてではないでしょうか。サビなどでギターは結構印象に残るフレーズを弾いているので、飛び道具的に使われているところもあるかもしれません。
『もういちどルミナス』という曲の後にこの賑やかな曲調と団結を歌う歌詞の曲が来るというのは、中々刺さるものがありますね。

おわりに

個人的にパスパレの曲ってポップではあるけど、少しアニソン過ぎて嫌いじゃないけど他に比べれば好みではなかったんです。ですが今回の収録曲、特に『もういちどルミナス』はすごく好きな雰囲気な曲でした。多分このテンポ感の曲が好きなんだと思います。何度も言っていますが、バンドストーリー2章を読んでから聴くとより楽しめるので是非。ただ、2章ってこれまでどのバンドでも「再起」とか「再出発」みたいな内容なので、必然的に曲のテーマも似てくるんですよね。良いんですが、レビューを書いていると「これ前も同じこと書いたな」みたいになるんですよね。まぁこれは僕の語彙力不足。残る2バンドの曲に向けて精進します。
それでは今回はこの辺りで。さようならー。

【ディスクレビュー】リスタートを切ったRoseliaが魅せる、進化した姿 Roselia6thシングル『R』

こんにちは、僕です。
今回はRoseliaの6thシングル、『R』のディスクレビューを書いていきます。このシングルには『R』以外に新曲は収録されておらず、代わりに『BLACK SHOUT』と『Neo-Aspect』のリマスターverが収録されています。今井リサ役を中島由貴さんが引き継がれたことにより、ボーカルなどを撮り直す必要があったことからの収録だと思います。この辺りについても少し触れてこうと考えています。
それでは早速書いていきましょう。

R

R

始まってすぐ、イントロからやられたという感じです。うねるベースが非常にカッコいい。新メンバーになったベースから曲が始まるのが良い。サウンド面にはこれまでとの大きな違いはありませんが、アレンジ面ではこれまでのRoseliaらしさを保ちつつ新たな姿を見せてくれています。このシングルにもリマスターverが収録された『Neo-Aspect』が新章の幕開けを告げる第1章の終幕的な曲でしたが、この『R』は紛れもなく第2章の始まりを告げる新たなRoseliaの曲であると思います。今回もメンバー全員が歌う曲であるというところも、改めてここからスタートするという意味合いがあると思います。
バンドではメンバーが変わると次にリリースされる曲から少し雰囲気が変わったり、新メンバーの趣向がアレンジに影響してくることが多いです。Roseliaのメンバーが曲を作っている訳ではありませんが、通常のバンドと同じくこの曲もメンバーが変わってから初めての新曲なので、まさしく新体制の新たなRoseliaが作り上げた曲と言えるでしょう。
個人的には『Neo-Aspect』が一つの完成形であるとすると、この『R』は現状彼女達の楽曲の中で最高傑作なのではと思っています。これまでの特徴をしっかり踏襲しながらも、新たなエッセンスを加えているのがすごく良いです。キメが盛り盛りなのもカッコいいです。僕は特に「ラライラライ」とコーラスが入っているところが大好きです。こことイントロのベースに完全にやられました。コーラス部分に限らず曲全体で言えることですが、こういう方向性のアップテンポ曲はこれまでなかったです。『ONENESS』が少し近い雰囲気ですが、やはりそれとも違う気がします。これまでの曲に比べ、重たさが少なめかつ少々怪しさがサウンドに乗っているような……。このリズムやテンション感はこれまでRoseliaにはなかったです。明るい訳ではないけどそれほど重たい音でもないサウンドに聞こえます。最早声優ユニットやアニソンの括りだけでは語れないところまで楽曲が成熟されているのではないでしょうか。

リマスターverについて

今回のシングルには『BLACK SHOUT』と『Neo-Aspect』のリマスターverが収録されました。冒頭でも書きましたが、基本的には中島さんによるリサのボーカルの再録を行った音源ですが、『BLACK SHOUT』ではイントロに新たなギターフレーズが入りました。これは最近のライブでやっていたフレーズです。ライブから音源に逆輸入された形ですね。これがあるとないとでは随分イメージが違って聞こえる気もします。
さて、『BLACK SHOUT』が再録されたのは分かりますが、『Neo-Aspect』はなぜ収録されたのでしょうか。この曲は前作収録の新曲なので、本来ならばわざわざ収録しなくてもいいような気がします。リサが歌っている曲というだけなら、『ONENNESS』など時期的にも適切な曲が他にもありました。ならば何故この曲なのか。実は答えは既に述べています。それはこの『Neo-Aspect』が前身Roselia最後の曲であり、新たな始まりの曲だからです。つまり、このシングルに収録された3曲は全てがそれぞれ始まりの曲なのです。『BLACK SHOUT』はRoseliaそのものの始まりの曲として。『Neo-Aspect』は新たなRoseliaの始まりを表す曲として。そして『R』は新生Roseliaがリスタートを切る新たな始まりの曲として。大袈裟に言いましたが、要はそれぞれが区切りのタイミングの曲であるということですね。だからこそ、再録は早くとも新たなRoseliaとしてこの記念すべき曲を収録しない訳にはいかないのです。もっと言えば、この曲を今のRoseliaとして音源にすることが、遠藤ゆりかさんから中島由貴さんに正しくバトンを受け継ぐことになると言えます。このシングルが唯一、今と過去のRoseliaを繋いでくれる存在なんです。ただリマスターverを収録しただけではない、とても大切な意味がこのシングルには詰まっているのだと思います。

おわりに

いやぁ本当に『R』好きですね。めちゃくちゃカッコいい。もう何度も繰り返し聴いています。この先も楽しみになるシングルでした。
さて、Roseliaと言えば白金燐子役の明坂聡美さんが突発性難聴により降板、脱退することが決まりました。何故Roseliaばかりが、という気持ちにはどうしてもなってしまいますがこればかりは本当にどうしようもない。突発性難聴は耳を使う職業にとって付いて回るものですが、詳しい原因の分からない病気ですし、ただ大きい音を聞き続けたからとか耳を使い過ぎたからなってしまうというものでもないんです。それだと単純に考えれば、バンドリ内ならソロにアイマスと音楽活動の多忙な大橋彩香さんが真っ先に罹患すると思います。なので本当に運が悪かったとしか言えないです。ただ、ポピパもRoseliaもバンド以外の活動があることを考えるとかなり過密スケジュールで稼働しています。やはりメンバーの負担を考えると、もう少し活動ペースを落としても良いのではないかと思ってしまいます。既にバンドリは大きなコンテンツに成長しているので、そんなに焦らなくても人気は落ちたりしないと思います。そこまで出来なくとも、これを受けてメンバーのケアという点は今以上に気にして欲しいところですね。
それでは今回はこの辺りで。さようならー。

R(通常盤)

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R(Blu-ray付生産限定盤)

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