エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

バレンタイン戦線ブラックサンダー匿名散布作戦

今週のお題「バレンタインデー」

こんばんは、僕です。
たまにははてなブログが提供している「お題」の記事を書いてみようと思い、今週のお題をチェックしてみました。今週のお題は上述された通り、「バレンタインデー」だそうです。これまでの人生を振り返ってみても、僕にはバレンタインデーにこれと言って思い出があるわけではないです。あ、一応言っておきますけどチョコは貰ったことあります。まぁ仲の良かった女子やクラスメイトから貰った程度ですので、所謂本命チョコとは縁もゆかりもない人生を歩んできてます。なので特筆することもないなーと思っていたのですが、よくよく思い返してみると高校生の頃にちょっと面白いことをやっていたのを思い出しました。

高校1年生の頃か2年生の頃から定かじゃないのですが、バレンタインデーの数日前にクラスメイトの友人2人に突然声をかけられました。何やらバレンタインデー当日に何かやろうと画策している様子で、僕は何故かそれに巻き込まれることになったのです。話を聞いてみると、3人で1クラス分のブラックサンダーを購入し、バレンタインデーの朝、それを何故か隣のクラスのそれぞれの机に配布しようというもの。モテない友人2人が考えた少しでもバレンタインデーを楽しく過ごすためのエンターテイメントでした。僕もモテないので巻き込まれたんでしょうか。何故に自分たちのクラスじゃなく隣のクラスだったのかは今でも分かりませんが、何のメッセージもなく匿名で配るということだったので違うクラスの方がバレにくいってところでしょうか。
そんなこんなでブラックサンダー大人買いすることになった我々は、バレンタインデー直前の休みの日に友人宅に集まり買い出しを行いました。買える店を探すために3人で店巡りをしたのですが、一人はチャリで来たのに対して僕だけ電車で来たため徒歩だったんです。なので何故か僕だけ走らされ、長距離走の如くひたすら走る羽目になったのは今でもよく覚えています。2月の真冬にクソほど汗をかきました。2人とも遠慮なくチャリを飛ばしやがって……。まぁ結果的にブラックサンダーは無事買えまして、その日はちょっと遊んで解散になりました。今思えば大人買いすると言ってもせいぜい30個程度なんで大した数じゃないんですよね。当時はすごい量だと思ってましたが。
さて、当日の朝はどうなったのかという話なんですが、実は僕はそこに立ち会ってないんですよね。友人2人は高校から近かったため、その2人が朝早く来て配ってしまっていたためです。僕も遠くはないのですが、2人に比べれば時間はかかるのでお任せしたわけです。まぁとは言ってもただブラックサンダーを配布するだけなんで何も面白いことは起きなかったとは思いますが。確か黒板に何か書いてた気はしますけどね。来てから隣のクラスが賑やかだったので、何をもって成功なのはか分かりませんがきっと成功だったのでしょう。

思い返すととてもくだらないことですし、何が面白いのかと言われても僕も分からないことです。だけど、こういうくだらないことをやって笑えるって高校生らしくて良かったなぁと思い出しながら感じました。今でも友達とくだらない話で盛り上がったりしてるので、何も変わっていないんですけどね。むしろこの時よりレベル下がってる気もします。来年就職するのにこんなんでいいのかと思わなくもないですが、顔を合わせれば中学高校のノリに戻れる友達は大事にしていきたいなーと、今だからこそ思います。こういうくだらないこともまた機会があればやりたいですね。

有楽製菓 ブラックサンダー1本×20個

有楽製菓 ブラックサンダー1本×20個

【ディスクレビュー】トリッキーに、正統派に、ロックをかき鳴らせ。Afterglow2ndシングル『Hey-day狂騒曲』

こんばんは、僕です。
ガルパ発バンド連続シングルリリースの真ん中、Afterglowの2ndシングル『Hey-day狂騒曲』のディスクレビューです。実はこのシングルを一番楽しみにしていました。聴いた瞬間から僕はもうこのシングルの虜です。2曲とも抜群にかっこいいので早速書いていきましょう。


Hey-day狂騒曲

Hey-day狂騒曲

目まぐるしく変化するトリッキーな展開

アフロとしてもバンドリの曲としても珍しい非常にトリッキーな曲です。BPMも早い上にそれぞれの楽器の演奏もかなり動いているので、演奏しようと思ったら多分一番難しいのではないでしょうか。とにかく目まぐるしく動き回る楽曲です。まるで何かに追われているような焦燥感が手数の細かいドラムによって演出されています。追随する他の楽器も刻みの激しい演奏や動きを見せるのでハラハラとした展開が楽しめます。AメロからBメロにかけて鳴らされるハウリングっぽいギターは幽霊っぽい不安定さを感じられて面白いですし、特にキーボードはドラム以上にせわしなく激しい演奏をしていて非常にスリリング。そしてめちゃくちゃかっこいいです。これをつぐみが演奏してるのかと思うと最高。一風変わった展開に意識を取られがちですが、演奏と音はとてもロックバンドらしいのではないでしょうか。

ロックになり過ぎないポップさとのバランス

音だけだとバンドリという『アニメとバンドの融合』がコンセプトであるコンテンツの曲としては、もしかするとロックすぎるかもしれないところを歌詞や歌のポップさでバランスを取っています。歌詞はとてもコミカルですし、蘭以外のメンバーによるコーラスはアニメっぽいポップさを出してくれています。悲鳴のところとかが特にそうですね。サビで四つ打ちになるのもキャッチーな取っ付きやすさを印象付けます。結果として抜群にかっこいい演奏とノリやすく楽しいアニソンの良さの両立に成功しています。また、蘭のボーカルが一本調子ではなく、囁くように歌ったり少しセクシーさを出していたりする点も声優ならではのテクニックと言えるかもしれません。

Scarlet Sky

正統派なバンドサウンドで表現されるエモさ

実にバンドらしい正統派なサウンドが堪りません。それほど大きくないライブハウスで聴きたい曲ナンバーワンです。イントロのギター→ベース→リードギター&ドラム&キーボードの流れやAメロのブリッジミュートなど、語ればキリのないバンドらしさに溢れています。本当にどこを切り取ってもバンドらしい曲です。まっすぐなバンドサウンドとメロディアスなキーボードが織り成すメロディーは言葉で語るのが野暮なくらいエモい。リードギターとキーボードの音色が寂寥感を演出し、聴けば誰の脳裏にもAfterglow(夕焼け)の情景が浮かぶに違いありません。まさしくこのバンドのためにある曲なのです。バンドリを知らないバンド好きたちに聴かせたら速攻食いつくに違いありません。

曲のエモさを引き立てる歌詞

そしてこの曲を語る上で欠かせないのはなんと言っても歌詞です。これもガルパ内のイベントストーリーを読めば詳しく分かりますが、中学時代に蘭が体験した思春期ならではの孤独感や、幼馴染であるバンドメンバーとの強い絆がまさに初期衝動と言った歌詞となって表現されています。曲×歌詞でエモさが留まるところを知りません。聴くたび曲が心に染みて泣いてしまいそうになります。この曲を聴く際には最低1度は歌詞カードを読みながら聴いていただきたいです。この曲で書かれた歌詞はとてもストレートでそれこそ陳腐かもしれませんが、だからこそガツンと胸に響く本当にエモい曲です。加えて蘭のボーカルがとてもまっすぐで、彼女の心からの言葉というのがひしひしと伝わってくるのも涙腺に来ます。

まとめ

2曲とも文句なしの名曲です。ぜひ聴いていただきたい。このシングルでかき鳴らされるロックはそれぞれタイプが違いますが、どちらもバンドリコンテンツとしての良さは残しつつバンドとしてのかっこよさも存分に表現されています。『Hey-day狂騒曲』ではトリッキーでめまぐるしい演奏とポップなボーカルに魅了され、『Scarlet Sky』では一直線な初期衝動のサウンドが心を貫くでしょう。蘭の担当声優の佐倉綾音さんの歌の上手さも目を見張ります。どっちもBPMかなり速いので歌うの難しいですし実際ライブでも上手かったわけですが、音程などの上手さ以上に『声優』として歌う歌の上手さが抜群だと感じます。蘭というキャラクターをしっかり捉え、蘭として歌われる曲たちにきっと心を揺さぶられるはずです。

おわりに

いや本当にどっちも良い曲なんでみんな聴いてくださいね。個人的には今まで発売されたバンドリの全シングルの中でもトップスリーに入る良さでした。これライブで聴きてぇ〜。3rdに収録されるであろう『Y.O.L.O!!!!!』もパンク味が強くてカッケェ曲なので楽しみです。個人的にサウンド面で今一番好きなのはAfterglowなんですよねぇ。『That Is How I Roll!』は今でも微妙なんですけど、他の曲が好みのドンピシャ過ぎて。僕の中ではポピパとの二大巨頭です。
さて、次回はハロハピの2ndシングルということで、こちらも非常に楽しみです。特に表題のあの曲は好みドストライクなので、フルが早く聴きたいですね。
それでは今回はこの辺りで、おやすみなさい〜。

Hey-day狂騒曲(カプリチオ)

Hey-day狂騒曲(カプリチオ)

【ディスクレビュー】ただのアイドルバンドから一皮剥けたパスパレの新たな魅力 Pastel*Palettes 2ndシングル『ゆら・ゆらRing-Dong-Dance』

こんばんは、僕です。
今回はガルパバンド連続シングルリリースの先鋒、Pastel*Palettesの2ndシングル『ゆら・ゆらRing-Dong-Dance』のディスクレビューです。今回のシングルには、現状配信されているパスパレのオリジナル楽曲の中でも少し雰囲気の違う2曲が収録されています。早速書いていきましょう。


ゆら・ゆらRing-Dong-Dance

ゆら・ゆらRing-Dong-Dance

パスパレ曲では異質な曲調

これまで発表されたパスパレのオリジナル楽曲の中でもこの曲は異質な曲です。パスパレの曲と言えばバンドサウンドが下地にありながらもアイドルらしい曲だったのが、今回はクールでかっこいい曲になっています。それに伴い、今まで以上にバンドの音も際立っているのではないでしょうか。これまではアイドルっぽさのあるギラギラしたシンセが目立っていましたからね。今回もシンセは目立っていますが、賑やかな音という訳ではないと思います。また、ストリングスの音もたくさん使われているので明るいというよりは重い印象を感じます。どこか焦燥感を感じるシリアスめなサウンドです。こうしたかっこよさに寄った曲でもアイドルっぽさから外れないのは流石の一言。どことなく古さを感じる音ですが、全体を通して見ると現代風に構築されています。

ぶつかり調和するツインボーカル

今回は初のツインボーカル曲です。これまでの曲でもメンバーは結構歌っていましたが、メインボーカルを二人で取るというのは初ですね。曲的にも楽し気な雰囲気で歌っているわけではなく、まるで二人で競っているかのような印象も受けます。普段はアイドル然とした可愛らしい歌い方をしている彩も、今回はシリアス目な歌い方をしています。千聖は元々低音寄りな歌い方をしていましたが、やはりここではより意識的にクールな歌い方にしているように思えます。時折ある吐き捨てるような二人の歌い方が素敵ですね。
歌詞では千聖の葛藤であったりすれ違いが描かれていますが、毎度のことながら詳しくはガルパのイベントストーリーを読んでいただきたいです。

はなまる◎アンダンテ

華やかながら切ないメロディ

一曲目とは違い華やかな音の曲ですが、やはりこれまでのアイドルっぽい曲とは装いが違います。音としては明るいですがストリングスによる切ないメロディが奏でられています。これまではなかったアコースティックギターの演奏が入っているのもポイントでしょうか。賑やかとは違う美しい旋律が特徴的です。また、これまでの曲との決定的な違いはメンバーによる歌唱が存在しない、という点です。サビでもしかしたらハモりはやっているかもですが、これまでどの曲にもあった彩以外のメンバーが歌うというパートがありません。これはこの曲が、パスパレの曲というより丸山彩のための曲であるというところから来ている構成なのではないでしょうか。

きっと誰かの背中を押してくれるメッセージ

こちらもガルパのイベントストーリーと関係の深い曲なので、歌詞にもそれが現れています。前述したように、この曲は丸山彩個人のための曲なのだと思います。目標を失った彩の想いとパスパレのメンバーという仲間たちの支えが歌われています。詳しくはやはりイベントのストーリーを見ていただきたいですね。
個人的に非常に好きな一節がサビにあるので、そちらを紹介したいと思います。

猫背なココロ伸ばして 前向いて歩き出そう

この歌詞がとても好きなんですよね。落ち込んで気持ちが沈んでいる様子を「猫背なココロ」と表現しているのがいいですよね。直接的に表現してしまうと陳腐なメッセージも、こうして表現されるとスッと心に響く気がします。とても前向きで、仲間の大切さを教えてくれる名曲だと思います。

まとめ

二曲通してこれまでのパスパレのテンプレートな『アイドル』というイメージを覆すような曲だったと思います。1st収録曲はまさしくパステルカラーの似合う過剰なまでにキラキラした賑やかな曲だったのに対し、かたやクールでシリアスなツインボーカル曲、かたやメロディアスで切ない歌モノとただの『アイドル』バンドから一皮剥けた、よりアーティスティックなパスパレが楽しめるシングルだったのではないかと思います。

終わりに

さて、この記事が投稿される週にはAfterglowの2ndシングルが発売ですかね。もっと早く投稿したかったのですが、大学のテストと被っていたので致し方なし。次はもっと早く投稿できるよう頑張ります。
それでは今回はこの辺りで、さようならー。

ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance

ゆら・ゆら Ring-Dong-Dance