エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

【ディスクレビュー】テレビアニメの集大成。ポピパが導き出した“答え”と“これから” Poppin' Party 6thシングル『前へススメ!/夢みるSunflower』

どうも僕です。遂にこの日がやってきました。Poppin' Partyの6thシングルが発売です。3rdシングルと同じ両A面シングルの発売を、僕は心待ちにしていました。

相変わらず詳しい楽器知識は全くないので的外れな指摘や考察もあること思いますが、お許しを。一人のファン・消費者として感じたことと思ったことを吐き出させてください。

さぁ、それでは早速書いていきましょう!

 

 

 

前へススメ!夢みるSunflower 

 

前へススメ!

“青春”と“友情”が音に乗る

まずは曲の方から見ていきましょう。夢みるSunflowerでも取り上げることですが、やはり彼女たちの曲からは『青春の匂い』が非常に漂っています。前にも言いましたが、これはガルパの他バンドにはないPoppin' Partyだけの『個性』であり『強み』です。最近はPoppin' Party のことをガールズバンドらしくデフォルメされた青春パンクバンドだと勝手に思ってます。それくらい彼女たちの曲には青春感が乗っかっていると思うのです。なんとなくリードギターの音色もそんな雰囲気感じますしね。

それは当然この曲でも申し分なく発揮されていて、アニメの展開とリンクさせることでポピパが過ごした日々と友情が音として伝わってくるようです。所謂エモい曲調やテンポ感ではないですが、曲の展開や演奏、サビに繋がるまでのメンバーのリレーボーカル。そう言った節々から青春の匂いがして、非常にエモい。インストで聞くと心のちょっと弱いところをくすぐるような演奏がよく分かります。イントロのキーボードの音だとかBメロのギターリフとかすごく刺さります。個人的には特に、サビ終わりのボーカル5人のユニゾンと共に無音がやってくるところが最高です。初めて聞いたときぞくりと鳥肌が立ったことをよく覚えています。ここ本当にエモい。無限に聞ける。8億回泣ける。

AメロBメロとメンバーがお膳立てして、サビで香澄のパワフルな歌声が響くところはメンバーが香澄に寄り添っているようにも聞こえます。演奏も徐々に盛り上がっていって、サビの直前では階段を駆け上がるかのようにドラムやキーボードがまくし立て、そのままサビではボーカルを支えるように力強い音を聞かせてくれるところもあり、言葉や歌だけでなく演奏からもPoppin' Partyの友情や関係性が伺えるような気がします。周りの仲間が寄り添い支えてくれるから、香澄はひたすらまっすぐみんなを引っ張っていけるんでしょうね。

 

 5人の想いが紡がれ、一つになる歌詞

この曲はもちろんオケも感動的で素晴らしいのですが、何より注目すべきは歌詞! これは誰もが思うことに違いありません。

メンバーのソロパートの歌詞は、それぞれが香澄と出会ったことで感じたキラキラやドキドキ、彼女のお陰で変われたんだという素直な気持ちが歌われています。それを受け、サビでは香澄が香澄らしく『前へ進む』ことを歌い上げます。普通ならやろうとしないこと、無理だと思うこと。それを彼女は劇中で今まで何度も、それこそ“一心不乱に精一杯”前進することで一つ一つ突破してきました。一度は挫けた香澄ですが、それを乗り越えて、それでも前へ進むんだということを歌ってくれています。歌詞全てがアニメと非常に密接にリンクしていて、アニメを見続けてきた人なら曲を聞きそして歌詞を見ることで、その度にポピパのみんなの物語が思い返されるでしょう。

少しアニメの話をします。劇中で香澄は、思いついたら即行動してしょっちゅう突破もないことをしていました。香澄が少しおかしな人なのは間違いありませんが、こういう裏表のないまっすぐな人は得てして輝いて見えるものです。その輝きに有咲が、りみが、たえが、沙綾が惹かれ、香澄はずっと4人を引っ張り続けていました。そんな香澄が一人、焦りやプレッシャーそして恐怖心に押しつぶされ、挫けてしまったとき。4人は香澄に寄り添い、そんな彼女を支えました。きっとこのとき初めて、彼女たちは本当の意味で“バンド”になったんだと思います。今までは香澄が一人突っ走り、みんなを引っ張っていた。歌詞に『“わたしは一人じゃない”こと』という一節が出てくるところから、もしかすると香澄は一人ひた走ることへの孤独を感じていたのかもしれません。沙綾に「なんでも一人で決めるのはズルイ」と言った本人が、問題を一人で抱え込んでしまっていた。だけどこの瞬間から5人の歩幅が完全に揃った。そんな背景を考えると前述の演奏も、この歌詞も、一層深みを増して感じることができる気がします。2番沙綾パートの『過去の全てにとらわれた日々 一人悩むのはやめよう』という歌詞は、もちろん彼女自身のことでもありますが、同時に香澄にも通じているのではないでしょうか。前へススメ!の歌詞はまさしく、アニメ全13話の要約であると言えると思うのです。

 

 メインボーカルは“Poppin' Party ”

さて、聞けばすぐに分かることですし前述もしたように、この曲では度々取られていた香澄以外のメンバーもボーカルとして歌唱する手法が取られています。今までの曲ではその中でもメインボーカルはあくまで『香澄』でした。ですが今回メインボーカルと呼ぶべきなのは香澄ではなく、彼女を含めた『Poppin' Party』そのものだと思います。前の歌詞の話で言ったように、この曲はメンバーそれぞれの想いが歌われたアニメの総決算的な曲です。主役は香澄だけではないと言えるでしょう。メンバーそれぞれから香澄へ送る歌であると同時に、香澄からメンバーに送る歌でもあるわけです。歌詞の持つストーリーがこれまでの楽曲以上に、各キャラクターと密な関係を持ち、それがそれぞれの口から紡ぎ出される以上、この曲におけるボーカルは『バンド』そのもの。つまりは『Poppin' Party』であると言って差し支えないと思います。

 

夢みるSunflower

ポピパらしいサマーソング

2曲目の『夢みるSunflower』はタイトルからも察せられるようにサマーソングだと思います。なんとなくイントロのギターからは夏の日差しのような感覚を得られますし、全体的な曲の構成も夏を感じます。僕はよく分かりませんが、きっと夏っぽいコード進行やら展開やらがあるんでしょうね。2番のボーカルがフェードアウトするところからピアノソロ辺りはどことなく夏の寂寥感みたいなものも感じられます。なんとなく夏の到来を感じさせるような曲ですね。サマーソングとはいえ、TUBEみたいな所謂夏バンドの曲とは少し違うでしょう。ポピパらしい明るさやポップさのあるサマーソングだと思います。『いぇい!』のところとかポピパらしいですよね。やっぱりアニソンっぽさを混ぜ込んでる感じ。

個人的にサビのドラムのリズムが好きでして、特に『高く 強く 熱く 遠く』のところのドラムが好きです。僕って曲を聞いてリズムを取るときにドラムのリズムを取ることがすごく多いので、こういうちょっと変わったリズムとかテンポ感になると「おっ?」ってなるんですよね。

 

前へススメ!アンサーソング的立ち位置

 前回の両A面シングルであった3rdシングルのときもそうでしたが、2曲の間には繋がりがあるように思えます。所謂『アンサーソング』みたいな作りになっているのではないでしょうか。もちろん邪推という可能性もありますが、歌詞を見てみるとどことなくそんな雰囲気が漂っています。

顕著なところを抜粋しますと

『君が隣にいるから ふがいなさ許せたんだ』

『かなしかった日もあったよね 〜 溶けだした 未来』

この辺りがそうです。細かく見ると、「わざわざこの言葉を選んだってことは……?」と思うところもありますが、それこそ考えすぎな気もしますので目立つところを取り上げました。『前へススメ!』がメンバーから香澄に当てた曲という側面が強いのに対して、この『夢みるSunflower』は香澄からメンバーに対しての曲なんじゃないかなと思ってます。

 

ポピパの“新たなスタート”を想起させる

アニメの放送が終了し、とりあえずはひと段落ついたポピパ。そんな彼女たちがアニメを通して出した“答え”が『前へススメ!』なのだとしたら、この『夢みるSunflower』は彼女たちの“これから”を表してくれているような気がします。

この曲の歌詞は、『成長』や『夢に向かう姿勢』なんてものが書かれているように思えます。そこでちょっと考えてみたんですが……。これ、サマーソングという点と合わせて、夏に控えてる武道館ライブのことを暗に意識させようとしているんじゃないか?と思うに至りました。いや、本当に考えすぎかもしれないんですけど、そう考えると夢があるといいますか、ロマンがあるといいますか。少なくとも、この曲からは“終わり”の雰囲気というのは全くしなくて、むしろ「これからまだまだ盛り上げますよ」という前向きな感じがします。ともかく、この曲はアニメを終えたポピパが新たなスタートを切るための一曲なのは間違いないでしょう。

 

おわりに

アニメを見なければ魅力の半分しか伝わらない

 この6thシングルは兎にも角にもアニメ本編との結びつきが強いです。もちろんこのシングルだけを聞いても曲の素晴らしさは色褪せませんが、100%このシングルの素晴らしさを味わうためにはアニメの視聴が必要不可欠だと断言していいでしょう。あなたが音楽が好きで、Poppin' Partyの曲がいいなと思っているのであれば、アニメを見ずにこのシングルを聞くのは損していると言ってもいいかもしれません。是非ともアニメを見ていただきたい。ネット上での評判等で知っている人も多いと思いますが、正直アニメ本編の出来はいいとは言えません。こき下ろされるほどひどいとは毛頭思っていませんが、やっぱり手放しに褒めることができる内容では決してないでしょう。それでも、『前へススメ!』を。この6thシングルを。Poppin' Partyの楽曲たちの素晴らしさをより引き出してくれるのは間違いありません。

 

まとめ

さて、長々と語ってきました6thシングルのディスクレビュー。そろそろまとめに入りたいと思います。

前へススメ!』はアニメ本編と非常に密接な関係を持つ曲であり、Poppin' Party屈指の名曲です。対する『夢みるSunflower』は明るくポップなポピパらしさの中に、どこか切なさや寂しさを含んだサマーソング。前者はポピパの“これまで”と“その答え”を。後者は“これから”と“その先”を想起させていると思います。アニメ本編と組み合わさったとき、その魅力を数倍に引き出してくれるところは『アニソン』の理想形とも言えると思います。

この6thシングルはポピパのここまでのリリースの中でも最も素晴らしい“名盤”だと僕は思っています。驚異的なセールスを見せたRoseliaに、セールスの上で勝つことができるのかは分かりませんが、ある種『バンドリ』というコンテンツの一つの完成形なのかもしれないと思える一枚です。よろしければ是非、アニメ本編と合わせて聞いてみてください。

 

 

 

 

【ディスクレビュー】ヘビーかつエモーショナル。Roselia名刺代わりの一枚 Roselia 1stシングル『BLACK SHOUT』

こんばんは、僕です。今回はバンドリ ガールズバンドパーティーに出てくるバンド、Roseliaの1stシングルである『BLACK SHOUT』のディスクレビューです。僕としても非常に楽しみにしていた1枚でした。早速書いていきましょう。

 

f:id:shun0017:20181210174729j:image

 

BLACK SHOUT

BLACK SHOUT

〝これぞRoselia〟と言える、Roseliaの名刺代わりのような曲。それがこの『BLACK SHOUT』です。この曲を聞けば、Roseliaの音楽性や何をテーマとしているのかは全てわかると思います。渾身の一曲です。

 

聞けば分かる“世界観”

彼女たちの衣装や荘厳な雰囲気のイントロは紛れもなく“ゴシック”をイメージしたもの。その後奏でられる重厚で重たいサウンドは、Poppin' Party のそれとは大きく異なったロックサウンドです。がっつりそうなわけではありませんが、これは“メタル”ですよね。メタル特有のクサさがしませんか。ジャンル的にはゴシックメタルに近いんでしょうか? その辺りはあまり詳しくないので分かりませんが、個人的にはジャパメタクサさを感じました。どうにせよ、完全にPoppin' Party とは異なる独自性があります。『ガルパ』には他にも強い個性を持ったバンドが出てきますが、Roseliaの高貴さ・荘厳さや、秘めている激情なんてものがこの曲を聞けば伝わってきます。

 

 声優ソングらしからぬヘビーな音

当たり前ですがメタル系の曲ということで、何と言っても演奏が激しい! Aメロのリフなんかツーステ踏めますよ。後でライブについては書きますが、声優のライブでツーステ踏めそうだと思うことがあるなんて思いもしませんでした。ベースの低音もゴリゴリで、ドラムのプレイングもメチャクチャ激しい。こんな曲を声優が歌って演奏するなんてとんでもないことです。上松さんの手札の多彩さは半端じゃないですね。本当に同じ人間が作ってるのかと疑いたくもなりますが、サビで鳴っているシンセの音などからは上松節を感じます。天才だ。

 

 重たいのにキャッチー

Roseliaはボーカルがソロで存在しているので、もっとボーカルを全面に押し出す展開にしそうなものですが、この曲では他のメンバーもがっつり歌っています。コーラスパートがとても多くてキャッチーですし、ユニゾンで歌い上げられるサビは音の厚みと勢いがとてもあってかっこいいです。特にコーラス部分は使われている言葉の影響もあり、激しく攻撃的な曲の中にとっつきやすさを生み出しているように思えます。これがあるとないとではだいぶキャッチーかどうかが変わるじゃないでしょうか。勢いという点では、ストリングスが入っているイントロや2番のAメロとその他の部分で緩急が作られているところも作用していると思います。

 

 Roseliaを物語る歌詞

歌詞はRoseliaのスタンスが如実に現れてるなぁという印象。彼女たちの音楽に対する姿勢が、ゴシック的な所謂厨二的ワードを盛り込みながら描かれている歌詞だと思います。メンバーのソロパートなんかは歌っているキャラクターの心情なんかが書かれていますね。この辺は“アニソン”らしいです。曲・歌詞共にRoseliaとは何たるかを表現しているものだと思います。サビの歌詞なんてまさしく“Roselia”というバンドの生き方そのものですよね。

 

LOUDER

この『LOUDER』は、ガルパ内ではボーカル湊友希那の父親がかつてバンドで演奏していた曲として登場します。そういう経緯があるからか、前述の『BLACK SHOUT』とは少し違ったテイストの曲になっています。ストリングスの音はなくなり、ゴシック感はほとんどないのではないでしょうか。シンセの音がかなり目立っていて、メタルっぽさもあまりないように思えます。『BLACK SHOUT』と比べて『LOUDER』はメロディアスな曲調で、邦楽で言うと個人的にはMY FIRST STORYっぽい感じがしました。ジャンル的にはエモとかに分類されるんでしょうか?

 

 友希那とリンクする泣ける歌詞

Roselia結成以前から存在していた曲という設定ですが、歌詞的には完全にこの曲を歌う友希那の心情が描かれたものです。ガルパで行われたRoseliaイベントのストーリーや、友希那がバンドを組んだ理由とリンクした歌詞です。この辺りを知っていると歌詞の持つ意味が深みを増します。この曲を歌うことに対する苦悩や歌う決意、友希那の音楽の原点、父への想いなど友希那のパーソナルな部分に踏み込んだ歌詞です。歌詞のバックボーンを理解していると非常に胸を打たれるというか、泣けるんですよね。いくつか抜粋しますと

『輝き溢れゆく あなたの音は私の声でtry to… 伝えたいの』

『あなたがいたから私がいたんだよ』

『あの頃の私がいて あの頃のあなたが笑うよ』

この辺りがすごく泣ける。どれだけ友希那がお父さんのことを想っているのか。どれだけお父さんの音楽が好きだったのかが分かります。『You're my everything』=『あなたは私の全て』ですよ。メロディアスな曲調と合わさってすごく泣けます。あと、他の英語の部分もいいんですよね。彼女の決意がよく伝わってきます。

 

 “無音”を作るという勇気

個人的にはこの曲はボーカルもすごくいいと思っていて。歌うの難しいと思うんですが、突き抜けるようにまっすぐな歌声で心を掴まれました。『BLACK SHOUT』と違ってユニゾンがほとんどないのも、ボーカルの魅力をより直接的に伝えてくれ、友希那の言葉をまっすぐリスナーに届けてます。ラスサビ前のアカペラパートもすごいですよね。そもそもアカペラパートを作ること自体冒険というか、勇気がいることだと思いますし、当然歌う側もプレッシャーになるところ。作曲者が友希那を、相羽あいなさんを信じてそれに応えた部分といってもいいでしょう。ライブで聞けたら震え上がりそうです。僕としては『輝き溢れゆく』まで無音にしてもいいと思いましたが、ボーカルが入るまでのタメを入れて5秒も無音を作ったのは「よく耐えたな」と言わざるを得ません。偉そうな言い方ですが普通は曲の中に無音を5秒も入れないと思いますし、素直によく思い立ったなと。ボーカルが乗るからこそ耐えられた5秒なんだとは思いますが、それでも勇気ある構成だと思います。

 

おまけ

3rdライブ映像Roseliaパート

 今回のシングルには生産限定盤として3rdライブでのRoseliaパートのみを映像化したものが付いてきました。僕はライブビューイングではありましたがリアルタイムでこのライブを見ていました。しかし記憶というものは薄れていくもので……。何度でも繰り返してみたいライブですし、記憶を取り戻すためにも改めて見ました。やっぱこれ楽器始めて半年のバンドがするパフォーマンスじゃねぇ!

 

前にライブのレポでも書きましたが、前半2曲は『魂のルフラン』と『Hacking to the Gate』のカバー2曲。ラストにオリジナル曲の「BLACK SHOUT』という構成。改めて見ると緊張のせいか相羽さんのボーカルが不安定ではありましたが、やはり上手い。今後慣れてくればかなりの技量を見せてくれるのではないかと今から楽しみです。これは楽器陣にも言えることで、次に彼女たちのライブを見るときにどれだけ上手くなっているのか。非常に楽しみなってポイントの一つですね。ステージング・パフォーマンスという点はこの段階で本当にレベルが高くてかっこいいので、そこにスキルまで備わってくると圧巻なんじゃないかと。

今回のライブ映像で僕が注目したのは、『BLACK SHOUT』のギターソロ。工藤晴香さんのギターパフォーマンスです。直前の遠藤ゆりかさんのスラップもかっこよくて素晴らしいんですが、その後に続く工藤さんのギタープレイが本当にかっこいい。恐らくワーミーを使った音なんだと思いますが、アーミングプレイのようなつんざく音がたまらない。CD音源の数倍かっこいいです。引きで取られた映像で映される工藤さんの動きもかっこいい。文句なしの100点です。この部分だけでも聞く価値があります。やっぱりこの手の音楽はライブで聞いてなんぼですよ本当に。ライブ音源だとベースの低音もゴリッゴリでヤバイですしね。もう少し抑えてもいいんじゃね?ってくらいガツンと低音効いてます。

このライブ映像、マジでオススメなんでぜひ見て欲しい。リアルタイムでこれを聞いた僕たちがどれだけ衝撃を受けたのか少しは分かると思います。

あ、そういえば『Hacking to the Gate』のリズムキープミスってガタついたところは修正されてましたね。その部分カットされてました。これはポピパの『1000回潤んだ空』のミスも修正されますねきっと。

 

 

 おわりに

そんな訳で書いてきました『BLACK SHOUT』のレビューでしたが、いかがでしょうか。なにやら売り切れ続出で買えていない人もいるようで、Roseliaの勢いにびっくりしています。僕は予約していたので悠々とフラゲ日に購入していたので、まさかこんなことになるとは思いもしませんでした。ポピパもこれくらいの勢いを持てるといいですね。6月に控えている6thシングルも楽しみです。気が早いですがRoseliaの2ndも早く欲しいですし、ガルパの他のバンドのシングルも今後出るのが楽しみです。

 

それではまたそのうち。お疲れさまでした。

 

 

BLACK SHOUT(生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

BLACK SHOUT(生産限定盤)(Blu-ray Disc付)

 
BLACK SHOUT(通常盤)

BLACK SHOUT(通常盤)

 

 

 

【ディスクレビュー】バンドリ戸山香澄キャラクターソング『どきどきSING OUT!』

こんばんは、僕でございます。

今回はちょっと久しぶりのディスクレビューです。取り上げるのは先日発売されたバンドリの主人公、戸山香澄(CV.愛美)のキャラクターソング『どきどきSING OUT!』です。地味にキャラクターソングの発売は意表を突かれ、内容を楽しみにしていましたので、感想・レビューを書いていこうと思います。

 

f:id:shun0017:20181210213931j:image

 

どきどきSING OUT!

どきどきSING OUT!

サウンド面自体は普段のPoppin' Partyの曲と差異はない印象。ですが、個人的な感想としてはこのキャラソンの方が所謂“アニソン感”は薄いように感じました。ただし、香澄の歌声は普段よりキャラ声に寄っているような印象でしたので、その辺りは『キャラソン』らしく『アニソン』らしくといったところでしょうか。

 

アニソン比率を減らしたサウンド

ポピパの曲はバンドサウンドとアニソンの融合が魅力の一つですが、この曲はそのアニソン部分を少し軽くしてあるような気がします。“バンドがアニメのOP曲を作ったもの”といった感じでしょうか。極端な話、普段が5:5の割合だとしたら、今回は6:4ないし7:3みたいな配分なんじゃないかな?という感じですね。キャラソンの方がアニソンっぽくないというのもおかしな話ですが。シンプルですし特別変わったこともしていないですが、それゆえ素直にポップな曲だなと思いました。僕としてはかなり好きなサウンドです。

 

“ポピパ”との差別化は歌詞から

サウンドが普段のポピパ曲と差異がなく、歌っているのもボーカル担当の香澄ということで、ポピパの曲とどう差別化してくるのか気になっていましたが、やはりというか差別化の役割を担ったのは歌詞でしたね。香澄の性格や性質が表現された、非常に香澄らしい歌詞だと思います。ここまで直接的にキャラクターに近付けた歌詞はポピパでは書かれていませんし、これからも書かれることはないでしょう。キャラソンの醍醐味ですね。

僕が好きな歌詞は『「涙→キボウ(ナミダハツキボウイキ)」の電車に乗って」という歌詞。すごくセンスのある言い回しだなぁと。

追記:アニメの全放送が終了したのち、この曲の歌詞を改めて読んでみると結構捉え方が変わりました。最初は香澄からの応援歌なのかと思っていましたが、これは香澄自身に対する応援歌なのかもしれません。もっと深読みしますと、歌詞に出てくる『キミ』は香澄のギターである“ランダムスター”のことなのでは?と思ったり。

 

 

ティアドロップス ~Acoustic Ver.~

なぜティアドロップスがアコースティックアレンジに選ばれたのかは少し気になったところ。これは他のキャラの時もティアドロップスのアレンジが収録されるんですかね? それとも別の曲になるのでしょうか。ティアドロップスが収録されるなら、香澄とはまた少し違ったアレンジのものを入れて欲しいですね。

 

アコースティックならではの楽しみ方

このアレンジは要所要所にあるキメ部分がかっこいいですよね。アコースティックアレンジだからこそキメが際立って見えてかっこいいです。せっかくのアコースティックアレンジですし、原曲との違いやアコースティックだからこその音を楽しみたいところ。

 

香澄らしからぬ歌声

個人的に気になったのは香澄の歌い方。原曲と比べ、噛み締めるような歌い方になっています。香澄らしくない歌い方で少し新鮮でした。どこか大人っぽいというかこなれた感じのする歌声で、成長した香澄みたいなイメージもあるのかもしれません。ひょっとするとこれは声を当てている愛美さんの素の歌い方に近いのかもしれませんね。ソロ名義でのアーティスト活動の時の声は低い歌声をしていましたし。まぁ今回はしっかりキャラ声で歌ってはいますが。この歌い方の息や語尾の抜け方が個人的に結構好きです。新発見。

 

おまけ

Twinkle, Twinkle, Little Star~はじまりのステージVer.~

正直めっちゃ笑いました。エイプリルフールのネタがそのまま配信されるとは思わなんだ。でもここまでの動きの早さってことは既に収録されていたものなんでしょうし、最初からそのつもりだったのかもしれませんね。というか、サントラに日本語版入れるつもりでついでに録ったものだったんじゃないかなと。

まぁ曲自体はきらきら星ですし特別言うことはないですが、アレンジがやっぱり青春パンクみたいに聞こえるのが面白いですね。ピアノなかったら青春パンクっぽさが増して聞こえそうです。ライブのOPこの曲演奏して始めたりしないかなぁと思ったり。

 

 おわりに

さて、今回もレビューを書いていきましたがいかがでしたでしょうか。今回はあまり長くならずに済んでよかったです。更新して一息つきたいところなんですが、水曜にはRoseliaの1stシングル発売なんですよね……。またすぐにでもレビュー書くことになりそうです。あと再三言ってますけどお金がないです助けてくれ。

それでは次はRoseliaのレビューで会いましょう。お疲れさまでした。