多趣味と深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ、映画レビューなどを書いていきます。

※セトリあり※【ライブレポート】彼が夢を叶えた舞台には、箱いっぱいの幸せが詰まっていた オーイシマサヨシ ワンマンライブ at 日本武道館『オーイシ武道館』

アニソン界のおしゃべりクソメガネことオーイシマサヨシが、常々目標として口にしていた日本武道館ワンマンライブが、遂に開催された。
僕としても約10年前に「Go EXCEED!!」でアニソンデビューをした時から、オーイシさんのことは好きで聞き続けていた。
その中でオーイシさんの武道館にかける想いは知っていたので、これは是非とも一緒にお祝いしたいと意気込んでいたライブは、ずっと楽しくて笑顔でいたのに一生涙が溢れそうだった。
彼の歩んできたアニソンシンガーとしての足跡と、武道館にかける想いが、やっぱり武道館には魔法がかかっているともう一度信じさせてくれたのだ。

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※セトリあり※ BanG Dream! 12th☆LIVE DAY2 : MyGO!!!!!「ちいさな一瞬」ライブレポート

テレビアニメが盛り上がりを見せた直後、アニサマに出演したことでより大きな支持を集めることとなった第5のリアルバンドMyGO!!!!!。
チームバンドリに正式合流し、初のナンバリングライブ入りを果たした今回のライブ「ちいさな一瞬」は、全席ソールドアウトと大いに盛り上がりを見せていました。
MyGOの発足から見てはいるものの、しっかり向き合い始めたのは昨年のGBPオープニングアクトからで、ワンマンライブを見るのは今回が初めてでした。
結論から言うと、最高の音楽と最高のライブを楽しませてもらいました。

高水準で調和する演出、演奏、歌唱

ステージに張られた紗幕に語りが投影され、「パンクロック」という言葉を強調して映し出した中、無路矢から始まったライブに開幕から痺れました。
無路矢から始まるのは予想通りというか、理想の始まり方だったのですが、パンクロックを宣言してから始まるのは最高でしたね。
紗幕にリリックビデオのような形で歌詞が投影される演出には初遭遇でしたが、歌で自身の内面を吐露してきた燈やMyGOのライブに合っていると感じます。
パンクロックなんだと宣言されてから燈の叫びでもあるリリックを視覚化して突き付けられるのはめちゃくちゃ刺さりました。

この紗幕が中盤、「人間になりたいうた」から始まるアニメの劇中歌ゾーンで上がると、演出が一変。
これまでは設置されたスクリーンは一切使われず、メンバーの表情などは薄い紗幕の向こう側に隠されていた訳ですが、ここで初めてスクリーンにステージの映像が映し出され、メンバーの姿が詳らかにされます。
紗幕が上がるという演出が、MyGOの間にあった壁が消えて、ここからもう一度始まるというアニメとリンクきた演出になっていたように感じます。
アニメの放送が終わった今だからこその演出で、正直この流れ自体はやってくると思っていましたが、「紗幕」というアイテムが一つ挟まることでもう一個意味合いが乗ってくる感覚でかなり良かったです。

また、演奏や歌唱もこの演出にしっかりついてくるクオリティーでした。
勿論上を見ればキリがない訳ですが、結成してからのキャリアを考えるとバンドリでも随一の上手さです。ベースやギターソロのパートを曲間に組み込んでいるのも僕の好みです。
何より、ライブの空気を壊してしまうような幕間映像などを使わず、演出も控えめに身一つで勝負している姿からは、最も「バンド」のライブを感じました。
その上アンコールラストに「焚音打」を持ってくる構成は完璧のひと言。
「このパンクロックの中で同じ熱になれるいまがすべて」
ライブの最後の最後にこの歌詞を歌い上げる熱さたるや…。


バンドリの枠に留めて終わらせてほしくない

MyGOがバンドリの中で活躍するバンドであることは紛れもない事実ですが、いちアニメコンテンツの枠組みに留めておくにはあまりに勿体無いとつくづく感じます。
楽曲を聞いているだけだったこれまででも、その音楽性からはアニソンらしさを感じつつも、それ以上にメロコア・パンクシーンが好きなバンドファンに大いに突き刺さるものだと考えていました。
ですが、実際にワンマンライブを見たことで確認できたライブの構成や雰囲気、空気感を肌で感じ、間違いなく今までのバンドリの中で最もバンドシーンに勝負をかけられるポテンシャルを持ったバンドだと確信しました。
僕がバンドリをここまで追いかけ続けている理由は、曲やキャラクターが好きなのは勿論ですが、このコンテンツがアニソンとロックバンドシーンを繋ぐ架け橋になってくれると信じているからです。
その夢に一番近い位置にいるのが、きっとMyGOなんだと思います。



恐らく来年のフェスにはMyGOがどんどん出演してくれるはずですし、僕が何か言うまでもなく届く人には届くでしょう。
アニソンシーンとは少しだけ遠い位置にいたように見えたパンクバンド達と、MyGOが一緒にライブをやる景色。
そんな夢を見せてくれる彼女達を、遅ればせながら応援していきたいと思います。

今日もライブは楽しかったー!

セットリスト

1.無路矢
2.名無声
3.Henceforth
4.猛独が襲う
5.影色舞
6.swim
7.音一会
8.人間になりたいうた Piano Ver.
9.詩超絆
10.迷路日々
11.迷星叫
12.碧天伴走

encore
13.栞 Acoustic Ver.
14.壱雫空
15.焚音打



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※セトリあり※ BanG Dream! 12th☆LIVE DAY1 : Poppin'Party「Welcome to Poppin'Land」ライブレポート

Poppin'Partyの単独ライブとしては約1年ぶりであり、MyGo!!!!!が正式にバンドリの世界観に組み込まれてからは初めてとなるナンバリングライブBanG Dream! 12th☆LIVE DAY1 : Poppin'Party「Welcome to Poppin'Land」。
早いものでバンドリを好きになってから7年程経ち、ポピパのライブもイベント出演を含めて数えきれないほど見てきた訳です。
かつての彼女達と比較して、当然今の彼女達は凄いところまで成長したなと思うのですが、それ以上にここ最近のライブでは良い意味で『変わらなくなった』のではないかなと感じます。

バンドリの原点として示し続ける安定感と存在感

これまでポピパのライブでは、メンバーの技術力の向上やステージでの立ち振る舞いの成長を感じ、そこに感動を覚えるようなことがありました。
これはポピパに限らず、リアルバンドとしては活動するバンドリのバンドそれぞれに感じている部分です。(RASはちょっと例外ですが)。
ただ、ここ数回見てきたポピパのライブでは特段「上手くなった」と思うことはなく、そうではなくて「やっぱり上手い」だったり「相変わらず良いな」と感じるようになっていた気がします。
今回のライブで改めてそう感じていることに気付き、これはある種色眼鏡で見ていた部分もある「声優がやっているバンド」という認識が、いつの間にか消え去っていることの現れなのかなと感じました。
もうそういう次元で評価するレベルにはいないというか、バンドリを代表するバンドとしての揺るがぬ存在感を発揮していると思います。

それに加えて今回のライブ、後程記事の下部に記載したセットリストを見ていただければ分かると思うのですが、今回は「キズナミュージック♪」や「ティアドロップス」などの、所謂鉄板曲を複数セットリストから外しています。
その代わり近年のライブでは披露されていなかったレアな曲が多数披露され、新曲と合わせて長く見ている人にとってもフレッシュな印象のライブとなっていました。
定番曲の力に頼らなくても強度の高いライブを成立させることが出来るだけの安定感を、ここ数年で一気に付けてきたように感じます。

ビギナーでも分かりやすく楽しめるライブテーマ

今回のライブタイトル「Welcome to Poppin'Land」に倣って、テーマパークのエリア別に楽曲テーマを設けて園内を回っていくようなライブを展開しています。
これがとても分かりやすい構成になっていて、MCでテーマについてもすぐに説明してくれるため、初めてポピパのライブを見る人でもすぐに楽しみ、ライブの世界観に入り込めるようになっていたのも素晴らしかったですね。
転換の映像もライブテーマに合わせたものになっていて、次のエリアに移動する様子をライブの空気感や雰囲気を壊さず実現しています。

様々な個性を輝かせるリアルバンドが活動していますが、バンドリとはなんたるかというものを真正面から表現してくれるのが彼女達です。
やはりバンドリというコンテンツのセンターはPoppin'Partyなのであるという気概を感じました。

ポピー、必要だった?

ただまぁちょっと思うところもありまして。
最強☆ソングで大塚さんのマイクが入ってなかったのもそうなんですが、バンドリの音響は昔から安定しないのでいいとして(よくない)。
アンコールで始まった夢ノ結唱 POPYのパートなんですが、これって必要だったのかなと。
一応は園内のナビゲートをしていたキャラクターが実はポピーでしたという理由付けはありましたが、ちょっと無理矢理感が否めなく、出てきた瞬間に「あぁ販促か」と思ってしまいました。
曲は好きなんですけど、生演奏じゃない音源がただ流されてるだけなのもあってなんか変な空気になってましたし、音源が流れてるだけだからかやっぱり音響面が良くなくてボーカルが潰れて聞こえていたのもいただけないところ。

また、スタビを本人じゃなくてポピーに歌わせるのもどうなんだそれ?となったポイントです。
こう言ってはなんですが、ポピパの曲を歌わせてもどうしたって本家の劣化版になってしまいますし、それは不本意ではないでしょうか。
スタビをやらせるのなら、僕だったらここで何かしらの理由付けをしながら香澄と2人でデュエットさせます。
前振りで香澄の歌の話をしていたので、そこと絡めることでストーリー性なんかも生まれて少し感動的な流れを生むことが出来ると思いますし。


最後に少しケチをつけるような形になりましたが、終始楽しいが溢れているような素敵なライブだったのは間違いないです。
アニソンライブに慣れている人で初めてバンドリのライブに行ってみたいという人には、ポピパのライブは他のバンドよりもオススメしたいなぁと思います。
好きになってくると他の4バンドに目移りして行ってしまうかもしれませんが、結局ここに帰ってきてしまう。
そんな安心感を感じさせてくれるのは、やはりPoppin'Partyが今日までバンドリを支え続けてくれているからで、最もバンドリを体現しているバンドだからなのかなと思います。
次はMyGo!!!!!との合同ライブが春に決まりましたが、めちゃくちゃ楽しみです!

今日もライブは楽しかったー!

セットリスト

1.Happy Happy Party!
2.What's the POPIPA!?
3.ぽっぴん'どりーむ!
4.青春 To Be Continued
5.CiRCLING
6.B.O.F
7.ぽっぴん'しゃっふる
8.Hello! Wink!
9.最強☆ソング
10.夏のドーン!
11.Time Lapse
12.RiNG A BELL

encore
夢ノ結唱 POPYパート
13.世界中に響く耳鳴りの導火線に火をつけて
14.alternative
15.STAR BEAT! 〜ホシノコドウ〜

Poppin'Partyパート
16.1000回潤んだ空
17.Moonlight Walk



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