声優・バンドの深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ中心に書いていきます。

【ライブレポート】鎬を削り高め合う、音楽での“喧嘩”『Rausch und/and Craziness Ⅱ』

バンドリのリアルライブとしては、昨年8月の8thライブ振りとなるだろうか。
久々の有観客による大舞台はRoseliaとRAISE A SUILENによる対バンイベント『Rausch und/and Craziness Ⅱ』となった。

序盤は両者、緊張からか固さを感じる場面もあったが、ライブが進むにつれて本来の調子を取り戻していったように思える。
個々の能力の高さや成長ぶりに唸らされながらも、しっかりと『対バン』であることを意識したライブであった。



セットリスト

Act.RAISE A SUILEN
1.mind of Prominence
2.A DECLARATION OF ×××
3.HELL! or HELL?
4.劣等上等(cover)
5.JUST THE WAY I AM
6.UNSTOPPABLE
7.REIGNING
8.SOUL SOLDIER
9.DRIVE US CRAZY
10.!NVADE SHOW!

Act.Roselia
1. Avant-garde HISTORY
2. FIRE BIRD
3. PASSIONATE ANTHEM
4.シャルル(cover.)
5. Song I am.
6. Special Medley(Ringing Bloom、陽だまりロードナイト、Determination Symphony)
7.軌跡
8.Blessing Chord
9.BLACK SHOUT
10.ZEAL of proud

EN

1.SAVIOR OF SONG RAISE A SUILEN×友希那
2.EXPOSE ‘Burn out!!!’ RAISE A SUILEN×Roselia
3.熱色スターマイン Roselia×RAISE A SUILEN

開幕の一曲目は、いきなり最新曲『mind of Prominence』で始まった。一切出し惜しみはしないというRASからのメッセージに、Roseliaには負けないという本気度を垣間見る。

今回RASは少しテンポの遅い曲をセトリに含めず、とにかく攻めて攻めまくるような構成で挑んできた。
MCにも時間を掛けず、とことん自分たちの音楽をぶつけてきた印象だ。
曲間でもDJプレイやメンバーソロで繋ぎ、音楽体験を途切れさせない“いつもの”RAS構成が印象的だった。
イチオシ曲である新曲『JUST THE WAY I AM』も披露され、聞きたい曲は全て聞けたようなRASのターンだ。

RASの演奏もさることながら、メンバーのステージングへの意識の高さは素晴らしい。
特に目を引くのは縦横無尽のギタープレイを見せる小原莉子さんや、挑発的で扇情的な動きをする紡木吏佐さんだが、今回は倉知玲鳳の指先まで気を使ったステージングに恐れ入った。モニターで抜かれる度に、ライブの世界に入り込んでいる姿が映し出されていた。


対するRoseliaも、開幕から『Avant-garde HISTORY』をぶち込むことで、RASの世界観で染まった会場を、一気にRoseliaの世界観で上書きしていく。立て続けに『FIRE BIRD』『PASSIONATE ANTHEM』を繰り出すことで、空気感を一層強固にしていった。

スペシャルメドレーと称し、キャラクターに縁のある4曲、そしてRoseliaにとって大切な曲である『軌跡』が演奏される。MCではRoseliaが世に出てから今までの感謝が零された。
実は今月、Roseliaが初お披露目となったバンドリ3rdライブから丸4年の節目でもあった。先のMCや選曲にはそれらも関係しているかもしれない。


RASとRoseliaは作中でも意識しあうライバルのような関係性で描かれている。それもあってか、ラウクレの中でもお互いを意識しあい、音の上で喧嘩をしているようだった。
互いにライバルとして認め合う者同士が、音をぶつけ合うことで磨かれ、より高い次元へと昇華されていく様を、この目で見届けることができた。

次回の対バンがいつになるかは分からない。しかしら間違いなく言えることは、ラウクレⅢではもっと激しくぶつかり合う姿が見られることだろう。

余談だが、いつかこの2バンドの対バンで見たいライブ形式がある。
それはセンターに観客を集め、それを挟むようにステージを設置し、それぞれが別れてステージに立ち、向かい合う形で行うライブだ。いつぞやのMステでLiSAと藍井エイルが行った形式に近い。
このステージ上で1曲ごとに演奏を行うことで、今以上に『バトル感』を肌で感じられることだろう。アンコールのように両者が一緒に演奏するときは、2バンドに挟まれながら聞くのも面白いのではないだろうか。


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