エンタメ感想製作所

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【ディスクレビュー】2017年を締めくくる一枚。3曲全てが新しいポピパを演出する Poppin’ Party 8thシングル『クリスマスのうた』

こんばんは、僕です。忘れる前にとゴジラの感想記事を先に書いてしまいましたが、もちろんポピパのレビューもします。今年最後のポピパのリリースなのはもちろん、バンドリそのものの一年を締めくくる一枚となります。これまた全曲色の違う曲で面白いので、早速書いていきましょう。




どうでもいいけどジャケットの沙綾のポーズはどういう心境から来てるんだ

クリスマスのうた

クリスマスのうた

歴代楽曲の中でも最もハッピーの詰まった曲

サマーソングの多かったポピパ初のウィンターソングかつクリスマスソングということで、非常にハッピーが詰まったとにかく明るく楽しい曲です。使われている音がとにかく賑やかで楽しげな雰囲気を出していて、聞いているだけで楽しい「愛と平和の歌」ですね。クリスマスに何も予定のない諸兄はこの曲を聴きましょう。
曲のイントロでは、知らない人はいないであろうクリスマスソングの一つ『ジングルベル』のフレーズが使われたり、「We Wish You a Merry Christmas」と歌われたりなど『クリスマスのうた』というタイトル通り、まさしくクリスマスの歌と言える曲です。

ボーカルに見どころ聴きどころが満載

この曲ではたくさんのコールパートやコーラスパートのほか、メンバーそれぞれのボーカルパートも用意されています。特に有咲は2番のサビを丸ごと任されているなどパーティーソングらしさも強いです。コールやコーラスパートはとても可愛らしく、かつライブで一緒に歌えば楽しそうなものになっていますね。そこが特にパーティーらしくていいなと感じます。「シャンシャンシャン」のところとか絶対楽しいけど、ライブにやってきた無数のオタク達がこれ言ってるの想像すると中々にアレですね。
また、香澄のボーカルもこれまでの曲とは違いちょっと上ずった弾むようなボーカルになっています。愛美さんは曲によって歌の表現を変えていて、それは今回のシングル収録曲でも比較してもらえればすぐに理解できると思います。残りの2曲の歌い方についてはその都度書いていきますが、この『クリスマスのうた』ではとにかく楽しさとハッピーが前面に押し出され、勢いあまって少し落ち着かないような歌い方をしているという感じです。
あと有咲が歌う2番のサビですが、歌詞のデレ方が凄まじくてニヤリとしてしまいます。ガルパのイベントストーリーでもそうでしたが、本当にクリスマスパーティー楽しみだったんでしょうね。「もっと愛を もっと」ってお前……。

B.O.F

初のエレガ以外によって作られた楽曲

こちらの曲はDAIGOさんが作ったということで初のElements Garden以外が製作した曲の上、バンドリコンテンツ外であるバディファイトのED曲にタイアップされた曲です。故にこれまでのポピパ楽曲の中でも異質と言いますか、新しい曲になっています。元々曲の幅は非常に広いポピパでしたが、シンセがここまで派手に鳴っているという方向性は実は今回が初めてです。
ちょっと分解して見てみると、やはりすごくアニメのED的な作り方になっているんですよね。Aメロの背景にキャラクターが次々と流れていく中、主人公が歩いている感がすごくないですか。分かりませんかみなさん。Roseliaの時もそうでしたけど、カードゲームアニメの主題歌マナーみたいなモノにとても忠実に作られているように捉えられます。
この曲2番サビの後のCメロ部分がめちゃくちゃキー高くてヤバイんですけど、高すぎて何度聞いても愛美さんじゃなくてベースの西本さんが歌っているようにしか聞こえないんですよね。特に最初の「Dreamers!」のところがマジで西本さんにしか聞こえないです。そもそも曲の展開的にAメロからサビにかけて高低差がある曲なんですが、この部分が拍車をかけて高いです。ただでさえ香澄のキャラ声は愛美さんの本域より高いのに、よくここまで高音出せるなと思わず感心してしまいました。
※追記:Cメロで歌っているのが西本さんに聞こえると書きましたが、ガルパライブのライブ映像を見た結果実際に西本さんが歌っていました。それどころか大橋さんと伊藤さんも歌っていました。

ツインボーカルの“バディ”感

香澄とおたえによる初のツインボーカル曲なこの「B.O.F」ですが、バディファイトにちなんだ互いに高め合う“バディ”感がボーカルはもちろん曲の展開からも出ています。
まずボーカルから見ますと、二人のボーカルが互いに支え合うように喧嘩しない歌い方なんですよね。元々の声の相性がいいのかもしれません。この辺りの話は超アニメディアのインタビューに載っているのでそちらも確認してみてください
【インタビュー】Poppin’Party、ポピパの新しい可能性を感じさせる8thシングルリリース! | 超!アニメディア
サビ終わりのギターがハモりながら上っていくところも、支え合っているような印象を受けます。歌唱担当とギター組二人がぶつかり合っているような印象はここのギターからは少なくとも感じられません。また、ラストの大サビで転調しているのも互いを高めあった結果のような印象です。あと単純に僕は転調が好きです。

キミにもらったもの

三拍子が心地いいメッセージソング

三拍子が特徴的なゆったりとしたナンバーの「キミにもらったもの」ですが、ここまで落ち着いたバラード曲も初登場でした。テンション高めな曲が多いポピパなので、ライブでこの曲を挟めば緩急がついて良いなと感じますね。
当たり前といえば当たり前ですが、どの楽器の音も非常に柔らかくて優しいのでじんわりと聞き入ってしまいます。最初から最後までキーボードが支える曲で美しい音色を響かせていますが、2番Bメロの優しいタッチのドラムであったり、リードギターアルペジオであったりと他の楽器もいい仕事をしてますよ。ベースもとても気持ちいいフレーズを弾いていて、ついついそちらに耳がいってしまったり。あと、2番のサビ直前で入ってくるギターが熱情的な展開を演出して、その後のサビが一層感情的なものに聞こえてきます。

大切な想いを届ける歌詞と歌

これまた香澄のボーカルの雰囲気がガラリと変わります。とても優しく穏やかな声色でこのメッセージソングを歌い上げてくれています。この曲はもう結構前のガルパのイベントで使われた曲で、りみから姉のゆりへの想いが綴られた曲なのです。いつも勇気をくれ、バンドを始めることの背中を押してくれた姉への真っ直ぐな想いが胸に刺さります。そしてりみには姉として背中を押し、香澄たちには先輩として引っ張っていったゆりに対して、りみだけでなくポピパの全員が彼女への感謝を抱いているのだというのが『キミにもらったものが、今 わたしたちを走らせてる』という歌詞に見えてきます。

おまけ:武道館のライブBlu-ray

僕がこの武道館ライブに参加していたことはご存知の方もいるでしょうが、やはり時間が空くと忘れてしまっていることも多く、見ていると思い出すことも多かったです。特に「光るなら」で演奏がなかったと前の記事には書いていたのですが、見たら普通に弾いてましたね。しれっと修正しましたが、直後に書いたはずのブログだったのに何故……? あと改めてこのときのガルパ衣装めちゃくちゃ可愛いなと思いました。この衣装スタンダートにしてほしい。
MCがカットされているのは非常に残念ですが、やっぱりとても良いライブだったなぁと改めて感じました。ポピパのライブがまた見たくなるライブ映像でしたね。来年のガルパライブが楽しみです。
【ライブレポート】『声優ユニット』ではなく『バンド』として聖地武道館に立つ。新たなステージへと走り始めたばかりのポピパ Poppin’Party4thライブ『Miracle PARTY 2017! at 日本武道館』 - はてな日記大作戦

まとめ

2017年を締めくくる1枚は、今までの中でも最もバラエティー豊かなシングルとなりました。ハッピー溢れるパーティーソングな「クリスマスのうた」にツインボーカルの疾走感が冴える「B.O.F」、三拍子のメッセージソング「キミにもらったもの」と、これまでにないタイプの曲が収録されました。また新しいポピパを見ることができたと思います。2018年のポピパの活躍が一層楽しみになるシングルでした。


2017年ももうすぐ終わり。特別なことがなければこれが今年最後の更新になるんじゃないかと思います。年末ということで僕も何かと忙しいです。そんな中Roseliaのリサ役遠藤ゆりかさんの引退が発表されたりと色々ありました。少しでも後悔を残さないよう体には気をつけて5月まで頑張ってほしいですし、暖かく送り出してあげたいですね。
それでは今回はこの辺りで、お疲れさまでした。

クリスマスのうた(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)

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クリスマスのうた(通常盤)

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