声優・バンドの深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ中心に書いていきます。

【ライブレポート】成長著しい後輩バンドと、大きな背中を見せる先輩バンド 『Astral Harmony』

2度目の開催にして半ばブランド化されてきたRoseliaとRAISE A SUILENの対バン『ラウクレ』と異なり、今回が初開催であり内容も未知数だったのが、Poppin’PartyとMorfonicaの対バン『Astral Harmony』だった。

前日の火花迸るような雰囲気とは全く別物になると予想していたライブだったが、Friendshipライブと称されたライブらしい内容でもありつつ、両バンドの新たな一面も垣間見えた内容であった。


セットリスト

Act.Morfonica
1.Flame of hope
2.CQCQ(cover.)
3.月光花(cover.)
4.金色へのプレリュード
5.LEVEL5-judgelight –(cover.)
6.深海少女(cover.)
7.Daylight -デイライト-
8.ブルームブルーム
9.Nevereverland(cover.)
10.ハーモニー・デイ

Act.Poppin’Party
1.ミライトレイン
2.キズナミュージック♪
3.Returns
4.1000回潤んだ空
5.Time Lapse
6.イニシャル
7.only my railgun(cover.)
8.Hello! Wink!
9.キラキラだとか夢だとか 〜Sing Girls〜
10.CiRCLING

EN
1.Daylight -デイライト-
2.Yes!BanG_Dream!

前日に続き、モニカも開幕一発目から一才の出し惜しみをしない攻めの姿勢を見せてくる。
モニカ楽曲の中でも最も激しく熱い曲である『Flame of hope』で、会場の温度をいきなり上げてきたのだ。先輩であるポピパの胸を借りるつもりで遠慮なくぶつかっているような印象だ。

ボーカルを務める進藤さんの成長も目覚ましく、半年前に聞いた歌とは格段に上手くなっていた。発声に安定感が生まれ始め、低音の深みも以前より増したように感じる。Nevereverlandの畳み掛けるような展開にもしっかりと対応していた。
CQCQのAメロは苦しそうにも聞こえるが、10代の飲み込みの早さにはびっくりだ。
まだ声の安定感やピッチの正確さに課題はあろうが、この上達ぶりなら次に見る時はもっと上手くなっているに違いない。

楽器陣の演奏も同じくレベルアップしているのが見て取れた。ドラムとヴァイオリン両名がしっかり安定している分、残り2人の成長も分かりやすい。

まだ曲数が少なくカバーがセトリの半分を占めることになったが、原曲にはないヴァイオリンのアレンジがオリジナリティをしっかりと形成しているため、モニカの世界観が壊されることなくライブを全うできたのではないだろうか。

ラストはCDリリース前の新曲『ハーモニー・デイ』締め。遂に他のメンバーのボーカルパートが存在する曲がモニカにも生まれた。
モニター上では画面5分割でメンバーそれぞれが映し出される演出もあり、初お披露目にして大きなインパクトを残せたのではないだろうか。


モニカが大いに沸かせた会場で、ポピパが最初に披露したのは『ミライトレイン』だ。
前日のRoseliaと同じく、モニカの余韻に浸っていた会場を一瞬で「ポピパを見る姿勢」を作り上げていく。
ただ、スタートを『ミライトレイン』にしたことで対バンを意識した「勝負」の雰囲気以上に、モニカの想いも一緒にライブをするといった「受け止める」雰囲気が感じ取れた。

ポピパはこの後、畳み掛けるように容赦なくキラーチューンを連発していく。そこには勿論「負けない」という意識もあるはずだ。
しかしそれ以上に、楽曲の幅広さと一瞬で会場を虜にする完成度の高さを持ってして、モニカに先輩バンドとしての懐の広さや背中の大きさを伝えていたように見えた。

久々に演奏された『1000回潤んだ空』を筆頭に、愛美さんの歌唱力がキラリと光る。香澄のフィルターを通すことで薄まる部分もあるだろうが、ちょっとした語尾の抜き方、ロングトーンのフェイク、発声の違いに込められた感情の起伏など、フィルターを通過して、ただ音程が取れているだけではない歌の上手さの片鱗を匂わせていた。

その他のメンバーにおいても流石の実力を発揮していた訳だが、中でも特に気持ちが入っていたのは、横浜が地元でいつか横浜アリーナの舞台に立つことを夢見ていた大塚紗英さんだ。
ギタープレイから非常にノッていることが伝わってきて、思わずギターから目が離せなくなる。僕の記憶違いかもしれないが『Time Lapse』では、Bメロ頭にこれまではなかったチョーキングが入り、楽曲の熱さに拍車が掛かっていた。モニカで大きく進化したのは進藤さんだったが、ポピパではそれが大塚さんだったかもしれない。

『Returns』などの歌い聞かせる曲や『Time Lapse』などエッジの効いたクールな曲もあれば、みんなで踊る『Hello! Wink!』、大団円を演出するような『CiRCLING』など、あらゆる属性の曲を10曲に詰め込んだ「何でもやっていいし、やることができる」バンドという、ポピパらしさが爆発していた。

アンコールのラストはモニカと一緒に原点『Yes!BanG_Dream!』を披露した。原曲にないヴァイオリンのアレンジがとても良かったのだが、この曲をモニカと共に演奏することには意味を感じざるを得なかった。
この曲をポピパと演奏した事実が、いつかモニカにとって財産になり、大きな夢を撃ち抜いてほしい。それを実現できる能力をモニカには感じるし、ポピパの背中を見て歩んでいけば、いつかきっと彼女達だけの輝きで、名実ともにポピパの横に並び立つ星になれるはずだ。


ライブ後には『NO GIRL NO CRY -Round 2-』の開催が発表され、9thライブの出演バンドの発表も行われた。NGNCも楽しみだが、9thライブではポピパとRoselia、RASとモニカの組み合わせが実現していることに注目したい。
ポピパとRoseliaの対バンは遂にこの時がやってきたと言えるだろう。長らくバンドリを引っ張ってきた2バンドによる大舞台で、果たしてどのような景色を見せてくれるのだろうか。
RASとモニカはサウンド的には正反対。モニカがRASからどんなことを吸収するのか、そしてRASがどのようにモニカへぶつかっていくのかが楽しみである。

2021年もバンドリからは目が離せない。


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