こんにちは、僕です。
今回はAfterglowの5thシングル『ON YOUR MARK』のディスクレビューになります。
早いもので2ndシーズンの連続リリースもこれがラストです。もう既に3rdシーズンの連続リリースが発表されていますし、何だか息つく暇もないですね。
今回の収録曲は実にAfterglowらしい聴き口の表題曲に、暖かみのある初のミディアムテンポナンバーとなっています。早速書いていきましょう。
ON YOUR MARK
初っ端からかき鳴らさせるギターで始まるイントロは、どこか1stシングルの『that Is How I Roll!』を彷彿とさせます。連続リリースのレビューを通して語ってきましたが、どのバンドも表題曲は何処か原点回帰を感じさせますね。
サビに至るまでの展開はオーソドックスで、気をてらったような飛び道具はありません。非常に聞きやすい印象です。サビ前で一度落とし、再びギアを入れるのも常套手段ですね。
そんなサビに入れば実にパンキッシュなビートが響きます。Afterglowと言えばこのサウンドです。ポピパもそこはかとないパンクの香りがすることがありますが、あちらは青春パンクのものでこちらはメロコアなどにも近い、もう少し激し目のサウンドです。蘭のボーカルと合わせて聞き心地が良く、爽快感も感じるサビになっています。やはり彼女の突き抜けるような鋭い高音域は魅力的です。
歌詞も「らしい」と言いますか、彼女達の歌のテーマは一貫して「変わらないいつも通りを続けていく」ことにあります。曲によって趣向の違いはありますが、基本的に根底のテーマは「5人の絆」であり「変わっていく日々の中にある変わらないもの」なのです。今回の歌詞もそういったことが歌われていると思いますが、例えば「ツナグ、ソラモヨウ」のような感傷的なところのある歌ではなく、もっとカラッとした印象を受けました。
ランブリングメモリー
今までの楽曲にはなかったミディアムバラード。この手の曲はベースが良い仕事をしているので、僕はインストで聞くのが結構好きだったりします。今回はウォーキングベースっぽく聞こえますね。心温まる優しいサウンドです。今までなかったタイプの曲だからか、余計に染み入って聞こえてきます。
また、この楽曲が使われたガルパイベントがクリスマス関連のものでしたので、何処となくクリスマスソングのような匂いもします。とはいえいかにもって感じの雰囲気ではないので、普遍性があっていつでも聞けるタイプの曲だと思います。やっぱりクリスマスソングってシーズンを選ぶというか、中々真夏に聞こうって気分になりにくいですからね。
これまでなかった曲だけに、ボーカルの印象もかなり変わります。いつもは力強さが目立つ蘭のボーカルですが、今回は柔らかくて丁寧な歌い方です。面白いのはそんな歌い方でも、繊細すぎない芯の強さみたいなものがしっかり乗っていることですね。やっぱりしっかり蘭として歌っているんだなと感じますし、声優として歌うスキルが佐倉さんは高いんだと思います。
歌詞はAfterglowメンバーの幼少時代をモチーフにした内容ですが、やはり歌われるのは変わらない絆のことです。一貫してますねぇ。普段の曲ならもう少し強い言葉が使われていると思いますが、バラードである点と幼少期の事を歌っている内容だからか、丸みを帯びた言葉を意識的に使っているように感じます。そこからも暖かみを感じますね。
おわりに
今回のシングルはいかにもバンドのシングルって感じだったなという印象が強いですね。表題曲らしいアップテンポな曲に、バラード系の曲という並びが実にそれらしい。もう1曲良い感じの曲が入っていたら完璧でした。いつぞやのハロハピみたいに、シングル3曲収録にしてくれないものか。それだと新曲発表のペースが早くなりすぎるのかな。
そんな訳でいよいよ連続リリースも終わりましたね。これでまたひと段落付きましたが、冒頭でも触れたようにまたしても連続リリースが待っています。そこまでにはシンフォギアを振り返る記事を書きたいところですが、さてはてどうなるか。
それでは今回はこの辺りで。
さようなら!
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