多趣味と深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ、映画レビューなどを書いていきます。

【ディスクレビュー】Poppin' Party 3rdシングル『走り始めたばかりのキミに/ティアドロップス』

どーも、最近僕がバンドリにハマっていることは以前書きましたが、そんなバンドリの新しいCDが発売されました。先日プロジェクト発表会もあり、現在かなりの注目を集めている様子。折角なのでニューシングルのディスクレビューを書こうかと思います。

 

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走り始めたばかりのキミに/ティアドロップス

走り始めたばかりのキミに

ポピパ楽曲の中では一番しっとりとした曲。特徴としては5人それぞれのボーカルソロパートがあることでしょうか。メロディと歌詞で聞かせるメッセージソングです。中々エモい曲ではないかと思います。

まず『走り始めたばかりのキミに』ってタイトルがいいですよね。いかにもメッセージソングって感じがします。なんとなくグッとくるフレーズ。

 

こういう曲なので、やっぱり歌詞に注目するとよりこの曲を楽しめるんじゃないかなと思います。メンバー全員が歌うという点も、5人から〝キミ〟=〝曲を聴いている僕ら〟へのメッセージというところが前面に出ていると思います。

僕が歌詞の中で特に好きなところが二ヶ所ありまして。まず一つ目は『わたしたちの五線譜をひらいて “止まらない”と書いてみる』という歌詞です。ここでさりげなく、この曲が〝キミ〟に宛てたメッセージだけではないのではないかということが分かります。五線譜、つまりはポピパのメンバー5人の自分へのメッセージでもある、と言いましょうか。彼女たちの決意の歌でもあるんじゃないかなと、僕は思いましたね。ここは実際の歌も相まってかなりグッときます。

 

二つ目はラスサビの『追いかける 信じ続けてる〜止まらない音楽(キズナ) 奏でてる』までのところです。ここの畳み掛けるような言葉の選び方が力強くて、訴えかける力を増幅させていると思います。『信じ続けてる』を重ねてくるところが良い意味で圧が強い。グッと来ませんか?

 

 個人的な注目ポイントとしては、2番Bメロの沙綾パートです。流石大橋彩香と言ったところでしょうか。正直ボーカルのレベルが違います。他のメンバーが下手なわけでは決してないですし、メインボーカルの愛美も当然上手いんですけど……。やっぱり違いますよね。この歌唱力で歌われると説得力が違います。特にさっき歌詞のところで触れた『わたしたちの五線譜をひらいて “止まらない”と書いてみる』の一節が、このボーカルが乗ることで一気に魅力を増していると思います。

 

ティアドロップス

こちらはポピパ楽曲の中では最も激しいロックチューン。今までの楽曲は明るく楽しい印象を受ける曲が多かったですが、ここでかっこよさを推した曲が発表されました。今回の二曲はどちらとも、ポピパの新しい一面を見せてくれていますね。

 

この曲はロックバンドとアニソンのバランスが好きなんですよね。演奏はアニメの匂いを感じさせない、まさしくロックナンバーなんです。ソリッドでクールな演奏、そこに乗っかる歌詞もさほどアニソン感があるわけではない(ちょっとSCANDALみたい) ただ、逆にコーラスパートがバンドっぽくない、アニソンのような作りになっているんです。この〝アニソン〟っぽいってのが中々説明しづらい感覚的なものなんで、上手く伝えられないんですが……。声優ソングのコーラス・コールパートみたい構成なんですよ。そこのバンドに寄ったアニソンとのバランスの取り方が個人的に好きです。

 

そうそう、歌詞の話なんですが、両A面だからかどこか関連性があるようにも思えるんですよね。共通のキーワードがよく出てきますし、『走り始めたばかりのキミに』が所謂泣き曲なのに対して、『ティアドロップス』ですからね。そこもアニメっぽくていいなって思います。

 

BanG Dream! First☆LIVE Sprin'PARTY 2016!

これは生産限定版に付属していた1stライブの内容を全編収録したBlu-rayです。これについては細かく語ることはなしにします。買った人と現地で見ていた人の特権です。ただ、実際に見た感想をちょいちょい書こうかなと。

 

まぁまずはライブってことで演奏面に関して。僕は楽器の技術とかそういうことはよくわからないんですが、みんな普通に上手いんじゃないかなと。そりゃプロに比べれば見劣りしますし、まだまだなところもあるんですけど、本職声優がやっている点を加味すれば上々なのでは。この時は春なので、今はもっと上手くなってるでしょうし伸び代を考えればこれからですし、今後の成長が楽しみです。

 

でも一番重要なのは技術じゃなくて、どれだけ音楽を楽しんでるかってことだと思うんですよね。その点彼女達は満点ですよ。ギターの大塚紗英さんなんて本当に楽しそうに弾いてるし、堂々たるステージングで見てるだけで楽しくなってきます。

 

 

そんな訳で今回のディスクレビューはこの辺りで締めさせてもらおうかと思います。2月には2枚の新たなシングルに加え3rdライブもありますし、またこんなことを書くかもしれません。ブシロード、かなり本気ですよ。皆さんも興味出てきましたら、是非聞いてみてくださいね。