エンタメ感想製作所

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【ディスクレビュー】新たな息吹を呼ぶ楽曲、Roseliaが示す絆の形 Roselia2ndシングル『Re:birth day』

こんばんは、僕です。

今回のディスクレビューは予告通り、先週発売されたRoseliaの2ndシングル『Re:birth dayです。前回の『BLACK SHOUT』ではこれこそRoseliaといった楽曲を披露してくれましたが、今回は1stと比べ少し色の違う曲が収録されている印象。どういうことか、早速書いていきましょう。

 

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Re:birth day

Re:birth day

激しすぎないが激情を感じる新たな始まりの曲

1stシングルに収録された2曲ほどの激しさ・重たさはこの曲にはありません。ですがそのどれよりも激情的な熱さがある曲だと思います。ライブのクライマックス、大トリに全員で拳を掲げて聴きたい。そんな曲ではないでしょうか。元々力強い友希那――相羽さんのボーカルとマッチした“激しさ”より“勢い”のある曲という印象です。BLACK SHOUTや衣装の印象が強いだけにゴシックメタルな曲が中心なのかと思いきや、ここまで主体なのはMY FIRST STORYのようなエモより曲。ストリングスよりシンセといった感じですね。おそらく友希那の父親の影響があるのでしょう。

力強さという点では特に、サビの力強さが素晴らしいです。ドラムとキーボードがその強さを演出しているような気がします。非常に存在感の強いシンセの音からは、曲名の通り何だか新しい始まりを感じさせる“リスタート感”があるように思えます。このシンセの音がめちゃくちゃ好きです。ちょっと切ないけど前を向いている感じが心をくすぐります。燐子、普段はビクビクしていても演奏はすごく主張していていいですよね。

 

ガルパとリンクする生まれ変わったRoseliaの歌詞

 歌詞の方に目を向けてみると、今回もガルパのストーリーとのリンクが感じられます。ガルパプレイヤーならご存知だと思いますが、この曲はRoseliaのバンドストーリーを終盤まで進めることで解放される曲です。ちょっとネタバレになりますが、レコード会社から他バンドでのデビューを打診された友希那がオファーを迷ったことから始まったバンドの分裂と、再結束が歌われたものですね。やっぱりこれはみなさんがストーリーを見て、曲を聴いてもらうのが一番ですが多少は話していきましょう。

結果的に友希那は目的達成の近道を蹴り、Roseliaと共に歩むことを決めるわけです。歌詞にはそんな友希那の弱さやRoseliaとして歌っていくことの決意が書かれています。“絆”という単語が出てくるのが個人的な注目ポイントの一つですね。目的のために合理的な決断をしようと一度は思った友希那ですが、最後にはRoseliaの絆を選んだわけです。馴れ合うわけではなくとも、メンバーの中には信頼という絆が存在しているんだなぁと思いました。絆は柔らかくて暖かいと歌っていますから、彼女にとっていつの間にかRoseliaは大切なものになっていたのでしょう。友希那は意外と甘いところがあるというか、決して非情な判断をする人ではないんですよね。

あと、曲を締めくくる歌詞が『此処で成し遂げてゆく 未来』なのがニクいですよね。

 

陽だまりロードナイト

Roseliaらしくない曲調

 これまでのゴシックやエモといった雰囲気の曲とは違う、Roseliaらしくない曲というのが一聴したときにまず思ったことでした。こういった優しげのある曲はどちらかと言えばAfterglowの曲に近い印象です。立ち位置的にはアルバム内のバラード曲的な雰囲気でしょうか、バラードではありませんが。

曲調がRoseliaらしくないとは言いましたが、ここのサウンドを切り取ってみるとそこはしっかりRoseliaらしい音を鳴らしています。ギターとベースも鳴らしている音は重たい音を鳴らしています。Roseliaの特徴の一つでもある、主張の激しい目立つキーボードも健在です。というか、この曲のキモはキーボードの音色かもしれませんね。シンセはこれまでの曲に比べれば比較的控えめですが変わらず楽曲を支えてますね。サウンド面はあまり変化がなくともガラリと雰囲気が変わって聞こえるのは、音楽の面白いところだなぁと思います。

歌詞のところで話すことですが、この曲はリサに向けて書かれた曲なのもありベースのスラップが間奏にあるのでそこは聞きどころの一つですね。

 

素直な感謝を歌った「ありがとう」の歌

 さて、注目の歌詞ですが、一言で言えば“感謝”を書いた歌詞ですね。友希那から、ひいてはRoseliaのメンバーからリサに宛てた感謝の歌です。温かみのある歌詞がはじめから終わりまで綴られていますね。心なしか友希那の歌声も優しい気がします。歌詞を見るとリサの存在がどれだけ大きいものとして見られているのか分かります。ガルパのイベントストーリーを見た人はご存知でしょうが、Roseliaはリサがいないと回らないので当然ですね。さしずめリサはRoseliaのバランサー、潤滑油のようなものなわけです。

Roseliaの曲は決意とか信念といった想いがよく歌われているので、やはり今回の歌詞も意外性のあるものでした。馴れ合いはいらないと言ってはいますが、しっかり絆や友情はあるんですよね。まぁ馴れ合いの言葉の意味は別に仲良くしないとかそういうわけではないので、当たり前と言えば当たり前なんですが。

個人的にサビで友希那以外が揃って歌うパートが用意されているのが熱いです。そこはメロディも綺麗ですし、上ハモが心地いいんです。歌いたくなる感じです。

 

まとめ

 今回の2ndシングルは1stで見せた『Roseliaらしさ』とは違う、新しい一面を感じさせるものだったように思えます。『Re:birth day』も『陽だまりロードナイト』もRoseliaらしさを感じさせながらも今までとは違うアプローチをしてきていたと感じました。『Re:birth day』ではそれまでの激しさを抑えながらも激情を演出し、『陽だまりロードナイト』はメロディの美しさに一層意識を向けることができました。

1stライブを行う前にこの2曲を追加したのは、セトリ構成を考えてのこともあったのかなと思いました。持ち曲のメリハリも今回の2ndシングルにより付いてきたのではないでしょうか。

 

おわりに

まずは発売からまた間が空いてしまって申し訳ないです。ちょっと忙しくて手を付けられない日が続いていましたが、なんとか一週間で完成させられて良かったです。

1stライブの追加公演が発表され、僕ももちろん応募しているわけですが、もし行けたらRe:birth dayを拳を挙げて聴きたいなぁと思う所存。最初はそれほど惹かれなかった曲なんですけど、例によって繰り返し聴いてたら好きになってきました。今後はどんな曲が増えていくのか楽しみですね。

それにしても有明コロシアムですか……。キャパが7000だと発表されましたが、埋まるのかどうか。まぁポピパが武道館の1万オーバーを埋められたので大丈夫だとは思いますが、バンドリはつくづく冒険するなぁと思いました。それだけ自信があるんでしょうけど、こちら側としては毎度ヒヤヒヤさせられて仕方ないですね。

 

それでは今回はここまで。お疲れさまでした。

 

 

 

Re:birthday(初回限定盤)(Blu-ray Disc付)

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