多趣味と深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ、映画レビューなどを書いていきます。

【ライブレポート】やっぱり対バンは良いものだし、小原莉子はトム・モレロだった Roselia×RAISE A SUILEN 『Rausch und/and Craziness』

こんにちは、僕です。

今回はRoseliaとRAISE A SUILENの2マンライブ『Rausch und/and Craziness』のライブレポになります。
2日間開催されたライブですが、僕は両日参加しましたのでまとめてのレポートとさせていただきます。色々大きな発表もありましたが、それは最後に話すとして、非常に満足度の高いライブでした。噛み合う2バンドですので盛り上がるのは分かってましたが、改めて対バンの魅力を感じられた気がします。
早速書いていきましょう。


day1 セトリ
Roselia
1.R
2.LOUDER
3.Neo-Aspect
4.Ringing Bloom
5.Re:birth day
6.BRAVE JEWEL
7.FIRE BIRD
8.Legendary
9.PASSIONATE ANTHEM
10.ONENESS

RAISE A SUILEN
1.DRIVE US CRAZY
2.A DECLARATION OF ×××
3.UNSTOPPABLE
4.ヒトリノ夜(cover)
5.ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!(cover)
6.もういちど ルミナス(cover)
7.Takin' my Heart
8.HELL! or HELL?
9.1/3の純情な感情(cover)
10.EXPOSE ‘Burn out!!!'

Roselia×RAISE A SUILEN
EN1.BLACK SHOUT
EN2.R·I·O·T


day2 セトリ
RAISE A SUILEN
1.Invincible Fighter
2.A DECLARATION OF ×××
3.ヒトリノ夜(cover)
4.EXPOSE ‘Burn out!!!'
5. Don't be afraid!(cover)
6.Y.O.L.O!!!!!
7.HELL! or HELL?
8.激動(cover)
9.UNSTOPPABLE
10.DRIVE US CRAZY

Roselia
1.Legendary
2.ONENESS
3.LOUDER
4.Ringing Bloom
5.R
6.BRAVE JEWEL
7.Determination Symphony
8.PASSIONATE ANTHEM
9.熱色スターマイン
10.FIRE BIRD

Roselia×RAISE A SUILEN
EN1.R·I·O·T
EN2.BLACK SHOUT


Roseliaが始動してから3年弱。2度のメンバーチェンジがありながらも、バンドとしての纏まりは着実に固まってきたように思えます。まだまだ演奏の安定感はまだまだこれからな部分もありますが、ステージ上での立ち振る舞いはRASにも負けないものがあります。
今回のライブでは初披露の『PASSIONATE ANTHEM』や『FIRE BIRD』のような難曲をしっかり仕上げてきた感があり、この辺りの完成度は素晴らしかったです。演奏だけでなく相羽さんのパワフル極まるボーカルもキレキレで、凄まじい高音でぶん殴られた気がします。

アニサマを除くとRoseliaを生で見るのは結構久しぶりだったのですが、志崎さんの加入でキーボードの安定感は盤石になったと改めて感じました。加入が発表された時に僕は、キーボードがより活躍するような曲が出てくるみたいなことを言った気がするのですが、その実力を遺憾なく発揮しているのではないでしょうか。
彼女に限らずメンバー全員がレベルアップし続けているので、本当に頼もしくなったと思います。Roseliaの世界観をしっかり演奏で表現してくれていました。

RASの登場によりサウンドのヘビーさは薄らいできましたが、その分シンフォニックサウンドで見せる世界観や、エモなどのジャンルに近いメロディアスなサウンドの魅力が際立つようになってきました。実はずっとRoseliaの音楽性の説明するのが難しかったのですが、ようやく自分でもはっきりとしたものが見えたのかなと思います。昔から魅力的なバンドでしたが、今のRoseliaはもっと魅力的で、見られる内に見ておくべきバンドになっています。

対するRASはこれまで以上にその演奏力の高さを見せつけるような構成で、新曲新カバー曲の他にもソロパートが随所に見られました。RASは音楽性こそ初めから固まっていましたが、ここにきてチュチュ役の紡木さんのラップパートが増えてきました。これが非常に良いアクセントになっていると感じます。それこそ『激動』の本家であるUVERworldのようですが、サウンド的にはエレクトロニコアやピコリーモ系統なので、また違う味わいがありますね。

カバーで言うと今回『ヒトリノ夜』が披露されましたね。周りの反応が意外なほど薄く、一緒に歌えるところで歌っているのが自分くらいしか周りにはいなかったので驚きました。ですがよく考えたらこの曲も19年前のリリースですので、若いファンの多いバンドリでは知らない方が当たり前なのかもしれません。だってまだポルノグラフィティが3人だったころの曲ですよ。そもそもポルノが3人だったころ知らない人の方が多いでしょうし。まぁこんなこと言ってますが、僕もまだ23歳なのでリリース当時は4歳ですが……。

今回ライブを見ていて初めて気づいたことがあります。それはRaychellさんがパスパレ曲などでは歌声をしっかり変えて歌っているということです。『ゴーカ!ごーかい!?ファントムシーフ!』では普段の歌い方なので、カバー元ではなく曲の雰囲気によって変えているのだと思います。『もういちど ルミナス』ではちょっとかわいい感じの声色で、少々ギャップを感じてよかったです。

ともあれ最も強く感じたのは、Roseliaと比べて演奏に余裕があることでしょうか。スキルの高さは勿論なのですが、とにかくメンバー全員から余裕を感じて、その上に非常に楽しそうに演奏していました。Roseliaも演奏を楽しんでいるのが分かりますが、RASの場合は演奏に遊びを混ぜる余裕がある、という感じでしょうか。
僕は特に小原さんのステージングに目が行ってしまいます。彼女も楽しそうに技術に高さを披露しているのは勿論ですが、弾き様がエロいんですよね。ギターを抱きかかえるように弾く様子や、座り込んでお立ち台に寄りかかりながら弾くところなんてもう、ね……。ギターやベースの音をエロいと感じることは多いですが、あまり女性がギターを演奏するところを見る機会がバンドリ以外でなかったので、ビビッと来ましたね。
気付けば小原さんを見ていることが多い訳ですが、今回特に目を奪われたのがギターのスクラッチ奏法です。弦を擦ることでDJのスクラッチのような音を出す独特の奏法で、この奏法と言えば2020年春に復活が告知された伝説のバンド、Rage Against The Machineのギタリストであるトム・モレロの変態ギターのひとつです。


Rage Against The Machine - Bulls on Parade (Live in London 2010)

3分19秒辺りからスクラッチ奏法が見られます。僕があまり洋楽に明るくないだけかもしれませんが、スクラッチ奏法はレイジ以外で見たことがありません。ですので自分で思いついた訳でないのなら、まず間違いなくトム・モレロの影響を受けて披露したものでしょう。小原さんの土壌にレイジがあって、トム・モレロの血脈を受け継いでいるのかと思うと、大変胸が熱くなりますね……。この調子で他の変態ギタープレイも取り入れてほしいところです。

最後には来年のライブの告知がされましたね。合わせてRASは年末にも急遽ライブが決まりました。僕はカウントダウンジャパンに行くのでそのライブには行けませんが、来年にある2つのライブは絶対行きたいですね!
5月には遂にRASも含めた全バンドが一堂に会する豪華ライブが、なんとメットライフドームで開催。前回のドームライブは動員で悔しい思いをしましたが、これは中々埋まるんじゃないかなと思っています。
そして夏には7月にはポピパ、Roselia、RASがそれぞれ富士急で長いライブを開催。恐らく指定席制なのが残念ですが、初めて野外でバンドリのライブを見られるのでこれもぜひ行きたい所存です。

今年はサイサイとの対バンライブに3バンド全てのアニサマ出演、ポピパのロッキンとCDJ出演と、バンドリ飛躍の年になったと思います。来年はもっと世間とバンドシーンに殴り込んでいく1年になってくれたらいいなと、個人的に願っています。中々活動を終えていませんが、アルゴナビスもアニメとアプリが決定し、バンドも増えましたね。つい先日には我らがユニゾンの田淵がアルゴナビスの楽曲を作詞曲担当することが発表されました。乗り遅れる前に彼等の活動も本格的に追っていきたいですね。

それでは今回はこの辺で!
さようなら!



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