声優・バンドの深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ中心に書いていきます。

【ライブレポート】UNISON SQUARE GARDEN『プログラム15th』at 大阪・舞洲スポーツアイランド 太陽の広場

こんにちは、僕です。
今回は7/27に開催されたUNISON SQUARE GARDENの15周年記念ライブ『プログラム15th』のライブレポートになります。
大阪は舞洲スポーツアイランドの野外ステージで開催されたライブでしたので、人生初のライブ遠征を決行しました。これでお金を払って初めて見たプロライブも、初めて行った武道館も、初めてのライブ遠征もユニゾンに捧げたことになります。もちろん、心の底から行ってよかったと思えるライブでした。たくさん言いたいことがあります。セトリを上から下までなぞることはしませんが、その辺りはライブを振り返りながら書いていきたいと思います。



セトリ
1.お人好しカメレオン
2.シャンデリア・ワルツ
3.君の瞳に恋してない
4.流星のスコール
5.instant EGOIST
6.リニアブルーを聴きながら
7.Invisible Sensation
8.8月、昼中の流れ星と飛行機雲
9.オトノバ中間試験
10.カウンターアイデンティティ
11.Catch up, latency
12.プログラムcontinued (15th style)
13.黄昏インザスパ
14.春が来てぼくら
15.水と雨について
16.harmonized finale
17.cody beats
18.10% roll, 10% romance
ドラムソロ〜セッション
19.天国と地獄
20.fake town baby
21.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
22.シュガーソングとビターステップ
23.さわれない歌
24.桜のあと(all quartets lead to the?)
25.オリオンをなぞる
26.センチメンタルピリオド

今年のユニゾンはアニバーサリー記念で普段はやらないアレコレをやってきていて、今回のライブもその中の一つでした。そんな特別なライブは一曲目から「通常営業」のライブとは異なり、今まで一度もライブ演奏されたことがない『お人好しカメレオン』で幕を切りました。
ニゾンはお祝いのライブであってもやはり捻くれていて、僕たちファンを揺さぶってくるのです。長いファンでも多少なりざわつくし、きっと曲を知らない人も会場にはいたと思います。そこで次に定番曲である『シャンデリア・ワルツ』を配置したのは、一気にいつものライブの空気感に引き戻す思惑もあったのでしょう。ちなみに僕はここで一度泣きました。多幸感。
『君の瞳に恋してない』はあの田淵がファンに少しデレたことで話題になった曲ですが、今思えばこの曲も15周年の為に作られた曲の一つだったのかもしれないと感じます。普段はやらない野外の広大なステージでのワンマンにて歌われるこの曲には、やはり意味を感じてしまいました。スクリーンに映し出された斎藤さん越しの2万人強のファンの姿に「俺の大好きなバンドはこんなに凄いんだ」と誇らしくなり、僕は泣きました。

夏に似合う『instant EGOIST』ですが、ご存知の通り間奏では『23:25』のフレーズがフェイクとして演奏されます。今になってセトリを振り返ると、これは伏線だったのかもしれないと感じています。どういうことかと言いますと、今回のライブでは通常営業では定番曲である『場違いハミングバード』や『ガリレオのショーケース』が演奏されなかったのです。これは後に触れますが大半のファンがやると思っていたであろう『フルカラープログラム』も、今回演奏されていません。『instant EGOIST』の間奏ではフェイクの後に田淵が我々を嘲笑ってきますが、今回のソレは安直にこれらの曲をやることを予想しているファンへの笑いだったのかもしれません。お祝いライブだけどお前らの想像通りにはやってやらないぞ、という田淵のメッセージなんじゃないかなと受け取っています。今回は特別にファンに少し歩み寄ったし、お祝いされに来てるけど、やっぱりユニゾンは媚びずに自分たちのやりたい音楽を鳴らし続けるんですね

タイアップ曲の大半が披露されたスペシャルなライブの中、僕がとても興味深く目を引かれたところがあります。それは『カウンターアイデンティティ』と『Catch up, latency』の並びです。これはユニゾンにとって初めてのアニメタイアップ曲と、最新のアニメタイアップ曲の並びになっています。アニメと共に大きくなったユニゾンの歴史を感じることができました。ここはとても興奮しましたねぇ〜。

今回、当然ながら『プログラムcontinued (15th style)』は披露され、15周年の歩みと想いを感じた訳ですが、おおよその人がやると考えていた『フルカラープログラム』は演奏されませんでした。先程も書いたように、ファンの想像通りには進ませない天邪鬼さが伺えます。誰かのツイートで見た、「この日のセトリこそがフルカラープログラムだった」という感想は、振り返るとまさしくその通りに感じます。15年分色とりどりの楽曲を詰め込んだこのライブこそが「フルカラープログラム」で、『プログラムcontinued』で歌われるようにフルカラーは続いていくのです。この日温存された『フルカラープログラム』は、20周年の時に10周年武道館で田淵が答えなかったMCの答え合わせと共に披露されるんじゃないでしょうか。

10周年の時と同じく、特別なこの日はメンバー全員がMCで言葉を発しました。詳しい内容をここに書き残すようなことはしませんが、最後に斎藤さんが語った「ファンの為にこれからも自分たちの好きな音楽をやり続ける」という宣言から『さわれない歌』が始まるのは、心憎い流れでした。斎藤さんの言葉だけでなく、貴雄のドラマーとしての割り切り方とバンドへの想い、涙をこらえていたように見える田淵のとても簡潔で胸を打つ言葉。その全てを乗せて奏でられたユニゾンを物語る『さわれない歌』は、5年前武道館で聞いたそれより、深く強く響きました。

そしてこの特別な日を締め括ったのは、メジャー1stシングル曲であり、5年前の武道館でアンコール前ラストを飾ったセンチメンタルピリオドでした。特殊イントロから始まるこの曲の持つ圧倒的なエンディング感と特別感は、何回聞いても涙を誘います。アンコールはないと明言されたライブで、全てを出し切るかのようなパフォーマンスを見せてくれたと思いますし、僕含めファン全員が出し切っていったんじゃないかなと思います。最近はアーティストもアンコールがある前提でセトリを組んだり、ファンもあるのが当たり前だと思っています。決して悪いことではないですが、一切の余力を残さず駆け抜けていくライブには、そこでしか味わえない一瞬の煌めきが間違いなくあるのです。特別なライブだったからこそ、アンコールに頼らず最後の一滴まで燃やし尽くすライブを作り上げたのかもしれません。

15周年の一大イベントを終えましたが、ユニゾンのアニバーサリーはまだ続きます。僕は行けませんが今月末にはトリビュートアルバムを記念したライブもありますし、カップリングベストのツアーも始まります。まだまだ15周年のユニゾンから目が離せません。
来年からはまたいつも通りのユニゾンが戻ります。僕等が信じて愛するバンドはこれからも変わらないし、きっとファンに優しくはないです。だけど彼等のファンに対する優しさを、このライブを見に来たファンならきっと分かっています。直接手を差し伸べるようなことはしないけど、隣で見守り立ち上がる力をくれる歌。まさしく「さわれない歌」こそがUNISON SQUARE GARDENの優しさなのです。そんな彼等の優しさ(音楽)に魅了されてしまった僕達は、彼等が変わらないように相も変わらず『今日も惑星(ほし)のどこか』で鳴らされる三重奏を信じ続けるのでしょう。2019年7月27日、大阪は舞洲で巻き起こった熱狂を胸に、この先の道を真っすぐ突き進むユニゾンをこれからも追いかけていきたいと思います。

それでは今回はこの辺りで。
さようなら!