多趣味と深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ、映画レビューなどを書いていきます。

【ライブレポート】BanG Dream! 7th☆LIVE DAY3:Poppin’Party “Jumpin' Music♪” at 日本武道館

こんにちは、僕です。
今回も予告通り、日本武道館で行われたPoppin'Partyのライブ『BanG Dream! 7th☆LIVE DAY3:Poppin’Party “Jumpin' Music♪”』のライブレポートになります。

セトリ
1.二重の虹

2.Happy Happy Party!

3.君じゃなきゃダメみたい

4.only my railgun

5.花園電気ギター!!!(shurt ver.)

6.どきどきSING OUT!(short ver.)

7.B.O.F(Acoustic ver.)

8.遠い音楽~ハートビート~(short ver.)

9.す、好きなんかじゃない(short ver.)

10.ぽっぴん'しゃっふる(Acoustic ver.)

11.チョコレイトの低温レシピ(short ver.)

12.キミにもらったもの

13.What's the POPIPA!?(short ver.)

14.Time Lapse

15.ティアドロップス

16.1000回潤んだ空

17.キズナミュージック♪

EN

18.CiRCLING

19.Jumpin'

久しぶりのキャラクター劇から始まった今回のライブですが、全体を通して前回の武道館ライブのリベンジ戦であったように感じます。ここ最近披露されることのなかった劇やカバー曲、アコースティックにキャラソンと、演出面が4thライブを踏襲したものになっていました。演奏は勿論のこと、ステージ上での余裕も感じられ、メンバーの成長を非常に実感しました。
それにしてもキャラソンを歌うとは、予想していませんでした……。よく考えれば二度目の武道館、あの時を意識した演出をするというのは考えられたことなんですけどね。それに新曲の『What's the POPIPA!?』にはキャラソンのタイトルも使われていたので、伏線はしっかり張られていた訳ですか……。4thライブ以降披露される機会はなかったと思うので、今回聞けたのはラッキーだったなと思います。
アコースティックでも進歩が見られ、大橋さんがカホンを叩くようになっていましたね。スティックを使って叩くのは初めて見ましたが。アコースティックも好きなので、いずれアコースティック限定ライブなんてものもやってくれたら嬉しいですねぇ。


今回はスタビやときエクと言った定番曲がセトリから外され、比較的最近の曲中心のセトリでした。前の武道館の際に似たようなことも書きましたが、あの時以上に初期定番曲に頼らなくてもライブを成り立たせるだけの楽曲と自力が付いたことの現れなのかなと思います。『CiRCLING』や『キズナミュージック♪』、『Jumpin'』といったこれからのライブを支える名曲達が誕生したからこそ、より初期曲の良さも引き立つのではないでしょうか。
『Jumpin'』については後日ディスクレビューを書きますのでそこで触れるとして、やはり僕は『キズナミュージック♪』が本当に大好きでして……。4thから7thまでの成長や絆の深まりを最もよく体感できるのはこの曲だと思うので、本編をこの曲で終えるというのはストーリーが感じられます。久しぶりに聞くことの出来た『1000回潤んだ空』から繋がるというのも感情を揺さぶられました。とはいえ、幕間映像で煽っていた分『Light Delight』を期待していたので、そこは少々肩透かしを食らってしまったかなという印象もあります。



今回のライブで僕はようやく『Poppin'Partyのライブとは何か』ということに気付けたように思えます。彼女達のライブは、ただバンドが演奏する『ライブ』なのではなく、バンドが行う『エンターテイメントステージ』なのではないでしょうか。これは7thライブの初日と二日目だったRoseliaとRASのライブが、それぞれのライブカラーをくっきりと定めたからこそ気付けたことなのかもしれません。
Roseliaバンドの世界観にファンを引き込むような演出を見せ、RASはストイックにバンドとして音楽のみをぶつけるライブをしてくれました。一方ポピパのライブは、この2バンドでは見られない劇やアコースティックが含まれています。2バンドが演奏で魅せることを重視しているのに対して、ポピパはそれも含めたステージで起きていること全てで魅せようとしているのではないでしょうか。
ポピパの楽曲は他の5バンドと比べて定まったジャンルがなくバリエーションが豊かで、幅広い層に聞いてもらえる楽曲になっています。その特徴がライブにおいても出てきているのではないでしょうか。キャラクターを背負った劇パートやアコースティックでポピパの世界観を魅せ、楽曲そのものと演奏でもファンを魅了することができるポピパは、バンドリで表現できるライブ全ての要素を内包したライブ空間を作ることが出来るのです。つまりPoppin'Partyというバンドは、バンドリというコンテンツを背負ってその先頭に堂々と構える、まさしくバンドリの象徴と言ってもいいのではないでしょうか。バンドリの看板バンドとして、『バンドリではこんなライブが見られる』『バンドとアニメの融合ライブはこれだ』ということを示してくれるのがポピパのライブであると、7thライブで明確に形になったように感じられました。



僕は衣装の着替えや幕間映像は極力要らないと主張していました。実際この7thライブではそれらが抑えられ、ライブとして非常に質の高いものになっていたと思います。その中で今回のポピパのライブは、様々な要素がてんこ盛りで演奏以外の時間というのもとても多かったです。しかし不思議なことに、これまでと違ってそれに対するストレスというのはほとんど感じませんでした。それは何故なのか。数回に渡って流された幕間映像がメンバーへのインタビュー映像という真面目なものだったからというのも、その一つの要因ではあります。これが6thライブでのポピレンジャーのような映像だったら、正直気持ちは切れていました。ただこれは理由の一つでしかなく、もっと大きな理由があります。
それは全ての演出を含めて、ライブで一つのストーリーが作られていたからです。ライブ全体では二度目の武道館という4thライブから続くストーリーラインを用意し、その中で最初の武道館との比較や振り返りを幕間映像やライブ演出で表現しました。ライブの中でも劇やアコースティックという、ライブの流れを阻害しかねない要素を一本の物語の中に纏め上げたことで、違和感なくライブの流れの中に組み込めていたと思います。マクロでもミクロでも、ライブがストーリーとしてしっかりと纏められていたことが、今回演奏以外の演出が多くても退屈や不満を抱かずに見ることの出来た要因なのではないかと個人的には思っています。その点で言えばポピレンジャーのようなバラエティーもあっていいのですが、やはり置くならアンコール前という事になると思います。まぁ単純にポピレンジャーは寒いネタだったというのもありますが……。
次回以降また同じようなことをやるというのは中々難しいかもしれませんが、最低限演奏をしないパートでのストーリー立てと寒くない幕間映像を用意すれば、これこそポピパのライブであるという楽しいライブになるに違いありません。



そして忘れちゃいけないのが、ラストでの大発表ですね。SILENT SIRENとの対バンイベント『NO GIRL NO CRY』がメットライフドームにて開催されることになりました。アニソンアーティスト以外との対バンに関しては、リアルバンドとして活動していく以上遅かれ早かれやらなければならないことです。その第一弾がサイサイというのも、正直予想の範囲内どころか大本命ではありました。しかし、まさかドーム2Daysとは……。ポピパがドームの舞台に立つのは早くても来年、それこそ対バンイベントを経験した後になるだろうと踏んでいたので度肝を抜かれました。両バンドにとって初のドーム公演が2Days開催ということで、集客は中々簡単ではないかもしれないですがとても楽しみですね。成功すれば第2弾第3弾と対バンイベントも続くと思います。メジャーで活躍していて知名度もあるガールズバンドとなると、あまり数が多い訳ではないのでいずれは男性バンドとの対バンも実現してほしいです。
というか、ゲームやアニメはともかくリアルで男性バンドと絡みが一切ないというのは違和感しかないですから。そもそも主要キャラに男が出てこないのは分かりますが、アニメでライブの観客に男が一切出てこないのは違和感どころか気持ち悪さすら感じますからね。せめてリアルバンドではあんなバンドやこんなバンドと対バンしてほしいなと思うばかりです。



さて、今回の記事はこの辺りで終えようかと思います。少し投稿まで間が開いてしまって申し訳ありませんでした。これで一山去ったかなと思うと大間違いで、まだ一つも6シングルのレビューを書いてないんですよね……。今日でアルバイトを辞めるので3月いっぱいは時間取れますし、さっさと書き切りたいところですね……。
それではお疲れさまでした。さようならー。