多趣味と深読み解剖研究室

知識のない音楽オタクが声優アーティストやバンドを深読みする。バンドリを始めに声優アーティストやバンドのディスクレビュー、ライブレポ、映画レビューなどを書いていきます。

afloat storageが生み出すノスタルジーと、儚く切ない天性の歌声を聞いてほしい

こんにちは、僕です。

今回はいつものレビューとは趣向を変えて、とあるバンドを紹介したいと思っています。そのバンドはafloat storage。僕が数年前から密かに応援しているバンドです。Twitterではたまに話題に挙げるので、名前を見たことある方もいらっしゃるかもしれませんね。
いつかブログで紹介したいなと思っていた同バンド。一人にでも届いたらいいな。



このバンドの一番の魅力は何なのか。結論から言うと、僕はその歌声だと思っています。


afloat storage/「刹那に灯たる」music video

天使の琴声と称されたYUIを彷彿とさせるような、ボーカル稲見繭さんの歌声。少年性も感じさせるその透き通った美しい歌声からは「弱さ」や「儚さ」、どうにも出来ない「焦り」や「もどかしさ」も感じます。誰しもが持つ心の弱い部分をくすぐるような声の力と合わせ、彼女のボーカルコントロールと繊細な表現力が、稲見繭さんの天性の歌声を支えているのです。
僕は声優アーティストもたくさん聞くので、素晴らしい歌声の持ち主とは度々遭遇します。ですが、彼女の歌声はここ数年耳にした中で最も胸に突き刺さりました。声優が歌う際の「良い声」とはジャンルが異なり、きっと声優という括りの中からは現れない歌声。それを彼女は持っています。


afloat storage/「夜に」music video

そんな彼女の歌声を最大限活かすべく、楽曲もボーカルの邪魔にならないような演奏のものが多くなっています。そもそも激しい演奏の少ないミディアムテンポの楽曲が多いバンドなのですが、どの曲も演奏が一歩後ろに引っ込んでボーカルをより引き立たせているような印象です。もしかしたら積極的に聞きたくなるパンチはないのかもしれませんが、その代わりに時と場所と選ばずふとした時に聞きたくなる力があります。この『いつでも聞ける』って言うのは地味だけどとても大切なことです。どんな感情の時でも必ず自分の中の聞きたいリストに入っているってことですからね。いつでも何気なく聞けるバンドってすごく大衆的な才能があるんじゃないでしょうか。


afloat storage/「landscape」

afloat storageは僕が知りうる限り、今最も美しい歌声を持つバンドです。サブスクでも一部楽曲を聞くことができるので、是非聞いてみてください。音楽における声が持つ力を、今一度確認してみませんか?

それでは今回はこの辺りで。
さようなら!