エンタメ感想製作所

音楽や映画、ゲームなどの感想・レビューを素人なりに投稿。専門知識はないけど好きな気持ちは皆平等。

【ディスクレビュー】最もガールズバンドらしく、そしてシンプルにかっこいい Afterglow 1stシングル『That Is How I Roll!』

こんにちは、僕です。

今回はAfterglowの1stシングル『That Is How I Roll!』のディスクレビューです。ガルパ発バンドのラストバッターであるAfterglowは、全てのバンドの中でも最も正統派なガールズロックを鳴らしています。早速書いていきましょう。

 

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That Is How I Roll!

That Is How I Roll!

ノリやすい正統派なロックサウンド

ガルパにはこのAfterglow(以下アフロ)を含めて5つのバンドが出てくるわけですが、 このバンドが最も正統派なロックバンドをしていると思います。みなさんが『バンド』と聞かれて真っ先に想像するモノにアフロの曲はとても近いのではないかと。キーボードの主張は控えめで、逆にギターは非常に目立つギターロックです。

曲としても非常に分かりやすい構成なので、とてもノリやすいと思いました。ほぼこのままの状態でどこかのバンドが演奏していても違和感ないと思います。ポピパ以上にバンド色は強いですね。特にサビに至るまでの展開の『バンドっぽさ』はすごいです。ここまでバンド寄りに舵を切ってきたかと。本当ならポピパでこういうのをもっと聞いてみたい訳ですが、ポピパにはポピパの色もあるということで。この曲の佐倉さんのボーカルは個人的にあまり得意ではないのですが、サウンド面だけならばかなり好みです。バンドが好きならきっと気にいる曲ではないでしょうか。

 

“自分流”を貫けというちょっとキザな想い

気取っているというか、ちょっと格好つけているような歌詞が微笑ましいです。歌詞のメッセージとしては、“自分らしさ”や“自分流”を貫け、他人なんか気にすんな、俺は俺だしお前はお前だろ。そんな感じでしょうか。ロックらしい反骨精神も感じる歌詞です。アフロらしい、というか蘭らしい歌詞ですね。周りから少し怖そうと思われがちなところや、華道の家元の娘でありながら髪にメッシュを入れ、バンド活動をしているという点とリンクしているように思えます。

さっきも言ったように、歌詞は結構気取っているようなキザっぽい印象。少しスレた女子高生の初期衝動感があっていいですね……。何が特にキザっぽいかって、曲名の『That Is How I Roll!』は見て分かるように「That’s how i roll」のことな訳で。これってどういう意味かっていうと、「これが俺流さ」ということを格好つけて言っている決め台詞的なモノなんですよね。めちゃくちゃキザっぽくないですか。意味もキザっぽいのにわざわざそれを英語で評価したあたりが特に。僕はこのくさい感じすごく好きです。

 

True color

夕日の似合う、まさしく“エモい”曲

メンバーでギター担当の青葉モカはよく「エモい」という言葉を使いますが、この曲はまさしくその言葉が似合う“エモい”曲ですね。すごく好きな曲です。エモさが出る要素って色々あると思うんですけど、この曲ではギターの音色やピアノの音といったところからありありとエモさが出ていますよね。エモい曲といえば夕日、夕日といえばAfterglowという訳でバンド名からしてエモさとは関係深かったのかもしれません。

僕は特にこの曲のギターの音が大好きでして。エモいと思います。イントロのリフも堪らんですよ。想像してみてください、野外ステージでこの曲のイントロをバックに夕日が登り、会場を橙色に染める情景を。それっぽさがすごいですよね、エモいです。

 

蘭からの熱い感謝の気持ち

歌詞に関しては例によってバンドストーリーと密接な関係にあるので、詳しくは実際にプレイして確認してみてほしいところです。端的に言えば、蘭から他のメンバーへの熱き感謝の気持ちが書かれている歌詞です。青春を感じる良い歌詞。

アフロの歌詞はメッセージがとてもストレートでガツンと胸に届く気がします。加えてこの曲では『That Is How I Roll!』とは違い、気取った表現や言葉は使われていません。蘭の素直な気持ちが歌詞となっているのだと思います。幼なじみであるメンバー達へ歌う曲に、変な格好つけはいらないし、蘭的には歌でなら恥ずかしがらずに本音が伝えられたのかもしれませんね。

 

『ボーカル』佐倉綾音の意外な魅力

 この曲をガルパで初めて聞き、その後カバー曲である『アスノヨゾラ哨戒班』を聞いて一層強く感じたことなのですが、佐倉さんの高音がとても良いなと僕は思っています。『That Is How I Roll!』は低音が目立つので正直あまり上手くないなと思うのですが、これらの高音曲ではとてもノビのある高音を披露しているんですよね。特に『アスノヨゾラ哨戒班』のサビの高音は「こんな高音出せるの!?」と驚いてしまいました。この『True color』でも丁寧な高音が披露されていて、とても魅力なある高音だなと感じました。サビやCメロは全体的に高音が綺麗でいいですし、サビ終わりの『ありがとう』というところはとてもよく抜けていくノビのある高音で心を掴まれてしまいました。Roseliaの相羽さんもノビのある高音が魅力的ですが、彼女の高音は貫通力があるという印象で、佐倉さんの場合はパワフルだけど繊細な高音とはベクトルの違う高音の強みだと思います。

 

まとめ

収録されている『That Is How I Roll!』と『True color』のどちらも、非常にバンドらしい正統派ロックサウンドになっています。アニメらしさや声優ソングらしさはとても薄いのではないでしょうか。

歌詞は蘭のスタンスや気持ちがストレートに表現されたモノで、とても分かりやすい歌詞だと思います。そのぶん余計に胸に届く歌詞になっているようにも思えました。僕のように元々バンドが好きな人は、サウンド面では最も気にいる一枚かもしれません。

 

終わりに

 発売からだいぶ経ってしまいましたが、今回もなんとか書き終わりました。そして更新日の本日はポピパの7thシングルの発売日です。もちろん書きます。ずっと楽しみにしていた『Time  Lapse』が遂にフルで聴けるので楽しみで仕方ありません。今回は限定版に3rdライブの映像が収録されるとのことで、もちろんそちらが欲しかったのですが……。今月は学費の支払いがある関係で無闇にお金を使うこともできず、使えるお金もかなり少ないため今回は泣く泣く通常盤を購入することになりました。後日中古なりで初回盤を買いたいなと考えています。

 

それでは今回はこの辺りで、さようならー。

ブログ開設1周年だったそうですよ

こんばんは、僕です。

既に昨日のことになってしまったんですけど、どうやらこのブログを開設してからちょうど一年が経過していたらしいです。もう一年も経ってしまったことにはただただ驚きしかありませんが、ブログを書く側としてはまだ一年しか経ってなかったんだといった印象です。なにせバンドリCDのディスクレビューなんてことをしているせいで、毎月数回は確実に更新していたものですから……。体感ではもっと時間が経っていたようにも感じてしまいます。

このブログを立ち上げたときから今まで、スタンスは全く変わっていません。心の内にある想いや言葉をただ吐き出す場が欲しい。その一心で今日まで続けています。僕が書きたいことを書きますし、何か言いたいことがあれば自由に書いていきます。例えばそれはCDや映画、イベントやライブの感想かもしれませんし、時事的な物事への僕の意見かもしれません。それともなんの特筆性もない雑談かもしれません。別に誰も読んでいなくても構いません。ただ、胸に芽生えた感動やモヤモヤした想いを吐き出すことでスッキリしますし、僕は楽しいんです。言うなれば自己満足の場所として、このブログは存在しています。

そんなブログですがありがたいことに、少ないながらも読者が付いてくださったり毎回記事に星も付いています。地道に書いてきたバンドリ関連の記事や何時ぞやのボクシングの記事で、アクセス数もかなり増えてきました。今年中には簡単に1万アクセスを超えていきそうです。自己満足の場ではありますが、読んでくださる方がいるというのは嬉しいことです。僕の記事が少しでも読んだ方の心を動かしたり、何か考えるきっかけになっているのならば嬉しい限りです。更新が義務になると続かない気もするのであまり深く気にしないようにはしていますが、少なくない数の誰かが読んでいるという事実はモチベーションになります。これからもくだらないことや素人の感想をつらつらと書いていくので、どうかよろしくお願いいたします。隙間時間の穴埋めや暇つぶしにでも気軽に読んでください。

 

さて、大学三年生の一年も半分を過ぎ就活の準備が始まってくる今日この頃。まずはAfterglowのディスクレビューを書こうと思います。就活準備は大学が始まってから少しずつ進めていきましょうね。残り少ない学生生活だからこそ、できるときに好きなことをやっていこうというわけです。

それでは今回はこの辺で、おやすみなさい。

【ディスクレビュー】一層濃く表現されたRoseliaの特色が、二つの顔を見せるシングル Roselia3rdシングル 熱色スターマイン

こんにちは、僕です。

今回はRoseliaの3rdシングル『熱色スターマイン』のディスクレビューです。かなり早いリリースであっという間に3枚のシングルを発売したRoselia。3rdシングルまで来て、これまで表現されたRoseliaの特色がよりはっきり表現されているような気がします。それでは早速書いていきましょう。

 

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熱色スターマイン

熱色スターマイン

Roseliaの特色のひとつ、ヘヴィかつメロディアスなサウンド

 曲調としては1stのBLACK SHOUTのようなヘヴィなサウンドの中にダークさのあるもので、そこにLOUDERやRe:birth dayのようなシンセサウンドが加わっています。シンセについては2曲目の方で触れますが、こうしたヘヴィかつメロディアスなサウンド構成はRoseliaらしさであり、このバンドの特色のひとつでしょう。

イントロのピアノとストリングスから始まる荘厳な入りはBLACK SHOUTのイントロをイメージしているのかよく似ています。この部分を含め要所要所で目立つピアノが楽曲のメロディアスさを高めていると思います。また、Bメロでの低音の効いたギターやベース。ドラムのリズムや鐘の音が重厚感と重みのある空気を作っています。ここはメタル系統の音楽に近い重たさでとても好きです。

 

突き抜け調和するボーカルパートの魅力

毎度のことですけど相羽あいなさんのボーカルがとてもいいですよね。突き抜けるような芯のあるボーカルが曲の激しさとマッチしてとてもかっこいいです。 こういう曲調のバンドなので、演奏に負けないボーカルの力強さはとてと重要だと思います。

またところどころにある他のメンバーがユニゾンで歌っているパートも、曲のリズムを作っているような気がします。個人的にはサビの「We carry on」のところで語尾を伸ばしているのがコーラスパートみたいになっていて好きです。

 そういえば今回はあこ役の櫻川さんも、サビ前の一節でメインボーカルを取るところがありますね。恐らくポピパの八月のifに合わせた構成なんでしょう。よく知らなかったんですけど、櫻川さんもすごく歌が上手いですね。

そうそう、触れるのを忘れるところでしたがラスサビ前に友希那の台詞パートがあるんですよね。「頂点へ、狂い咲け」という口上のようなモノが入っています。7月のライブで僕は聞いていましたが、ライブの方が圧や勢いがあってやっぱりかっこよかったですね。どうでもいいですけどこの台詞、家虎対策でもあるのかなって思いました。

 

ーHEROIC ADVENTー

Roseliaの特色のひとつ、曲を形作るシンセとキーボード

さて、先ほどはRoseliaの特色のひとつである、楽曲の重たさについて書きましたがこの曲ではRoseliaのもうひとつの特色である、シンセとキーボードについて触れていきます。この『ーHEROIC ADVENTー』では非常にシンセのデジタルサウンドとキーボードの音が目立っています。これはLOUDERやRe:birth dayでもよく目立っていた音でした。こうしたエレクトロニカサウンドのあまり重たくない曲もRoseliaらしさのある曲調なんだと思います。『熱色スターマイン』と比べるとかなり雰囲気が違いますが、こちらもピアノがメロディアスです。

音色的にはこれまでのRoselia楽曲でもあったモノですが、曲調といいますか展開は少し新しいようにも感じます。陽だまりロードナイトのときのように「オーオーオーオー」という掛け声的なパートがあるのはライブで楽しそうですね。ここも含めてRoseliaの曲の中ではかなり明るいというか、アニソン的な曲だと思いました。この曲はヴァンガードのED曲に使われるそうですが、カードゲームアニメの曲っぽさが凄いするんですよ。具体的に何がそうなのかって聞かれると難しいんですが。デジタルサウンドが強いのもそうですし、サビの盛り上がり方もそうですが、個人的に一番ぽいなと思ったのは、サビ終わりの展開なんですよね。『想像が勝利を連れてくる』の辺りです。キャラクターたちがカードを構えている集合イラストの映像がピッタリハマります。

 

 

曲名通りヒロイックな歌詞

歌詞に関してはRoseliaらしくないモノだと思います。直接的な歌詞ですし、『勝利』とか『仲間』とかそういう言葉選びはRoseliaにはなかったですよね。曲調や音楽性に合わせた、もっと回りくどかったり気取ってかっこつけたような歌詞が多かったと思います。この歌詞もカードゲームアニメらしい『熱血感』があるんだと思います。だって『One for All for One!』ですよ? それこそ歌詞の通り、ヒロイックな歌詞ですよね。ちゃんとタイアップを考慮した歌詞なんでしょう。友希那ってこういうタイアップが決まったらちゃんと歌詞合わせるんでしょうかね、少し気になりました。そもそもタイアップとか受けるのかな。

 

まとめ

今回の3rdシングルは、それぞれRoseliaの個性、Roseliaらしさが2枚のシングルを経てより濃く表現されていました。

『熱色スターマイン』ではBLACK SHOUTの系譜に連なるダークな世界観を激情的に激しく表現しています。そして『ーHEROIC ADVENTー』ではデジタルサウンドやキーボードが曲を構成する、Re:birth dayの系譜が更に強く表現されました。どちらもRoseliaが得意とする、このバンドの武器とも言える個性が出た曲だと思いました。

 

おわりに

 気付いたら発売からだいぶ経っていて、オマケにAfterglowのCDまで発売されていました。もちろん買っているのでこれもすぐにレビューを書き始めますが、これも来週くらいになってしまいそうですね。ちょっと遠出していたら忙しくしていたので、中々書く暇がありませんでした。書くことを義務にしちゃうと長続きしないと自分でも思っているのでその辺は緩くいきたいところですが、ありがたいことに結構読んでくださる人が増えてきているみたいでして。結構それがモチベーションになっています。僕も自分の思ったこととか感想を吐き出せるのは楽しいですので、今後も楽しんで書いていこうと思います。元々このブログは、僕の好きなモノとかに対して好き勝手に言いたいことを吐き出す場所を改めて作りたかったというモノですので今後も何かを好きであり続ける限りは続くと思います。

 

それでは今回はこの辺りで、さようならー。